直接的な表現と間接的な表現。





そして、浜離宮に到着!



  • 「読者のみなさん!お待たせしました。
    ようやく本編が始まりますよ~!」
  • 「すご~い!
    狙い通り浜離宮に着いたら、雨模様!」
  • 「さて、問題です!ここ、浜離宮で "雨" を撮影するとしたら、香蓮ちゃんはどんな構図で撮りますか?」




パチリ。



  • 「こういう感じ? 雨っぽいですよね?」
  • 「うわ~。すごいストレートな表現。
    傘さした人を撮ってるだけじゃんっ!」
  • 「はいはい。どうせかっこいい写真撮っても、編集の都合でしょぼい写真が選ばれるんでしょ? 生徒としての役割ですからね~。」
  • 「その通りだけど、身も蓋もないことを言っちゃダメです!」




やさぐれた宮﨑さんをなだめつつ、気を取り直して撮影を開始!



  • 「雨を撮影するときは、大きく2パターンのアプローチ方法があります。要は "直接的な表現" と "間接的な表現" です。」
  • 「なるほど!さっきの私の写真は直接的な表現ですね。
    それじゃぁ、間接的なアプローチを考えてみます!」




「これはどうでしょう?」



  • 「う~ん。これは間接的なアプローチの中では直接的な表現方法かな。水面を撮るというよりも、もっとアップで"波紋"を撮る感じにすると、より間接的で面白い構図になると思います。」




「それじゃぁ、これは?」



  • 「うん。こうやって、傘をさした人でなく、傘単体というのは面白い表現だと思います。 どうせなら、人の足が写っていないほうがいいけどね…。」
  • 「土砂降りのなかで撮影してるから、あんまり凝った構図で撮れないんですよね……。はっ!いい事を思いつきました。」




これまで風景にばかり気を取られていた宮﨑さん。 今度はおもむろに花壇へ近づいていきます。





「どうです、これ!」



  • 「これはなかなかいいです!
    傘や波紋みたいに露骨に雨を連想させるものではなく、"花びらに滴る雫"というのは、かなりのセンスではないでしょうか。」
  • 「ほほほほほ。これくらい朝飯前でございますわ。
    いつまでも初心者ではありませんですわよ。」
  • 「………。
    なんかまた違うキャラが出てきた。」