モノクロがもたらす効果とは?





さて、モノクロで表現する時の注意事項を確認したところで、
実際に風景の撮影をしてみましょう。



  • 「カラーに比べて色という情報量が少なくなるモノクロ写真には、
    いくつかの効果があるんです。」
  • 「色がないと昔の写真みたいに見えるので、
    すばり "ノスタルジック効果" ですね?」
  • 「なんかありそうな言葉だけど、今、勝手に名付けたでしょ?
    でも、あながち間違いじゃありません。」
  • 「バレたか~。それっぽい名称にしてみたんだけど…。」
  • 「それも正解の一つではあるんだけどね。
    情報量が少なくなると、場所や時間といった具体性が弱まります。
    つまり、対象そのものを際立たせる効果があるということです。」
  • 「なるほど~。そう言われると、なんかそういう気がしてきました。
    とりあえず、撮ってみましょうよ!」







  • 「どうです? 下町らしい景観の奥に高層ビル!
    今と昔が織り混ざった『今昔物語』でしょ?」
  • 「いいじゃん! 水面から古めかしい橋を見上げて、高層ビルを入れ込んだわけね。抜けるような空の青と、橋の赤がいいコントラスだと思います。 それじゃ、これをモノクロにしてみましょう。」




はい、それがこちら!



  • 「おお! 確かにいつの時代の風景か、わかりづらいですね。なんか昭和といえば昭和っぽくみえるし。 橋の赤がなくなると、特徴的だった橋も、普通の橋っぽくなりました。」
  • 「ね。時間や場所の情報が少なくなったと思いませんか?
    これを踏まえて、際立たせたい被写体を選んでみましょう。」




調子に乗って、ノスタルジックな景色を求めて彷徨う香蓮ちゃん。





これが、





こう。





これが、





こう。



  • 「これはもはやノスタルジック効果をマスターしたと言っても過言ではないのではないでしょうか!」
  • 「いや、過言でしょ…。
    でも基本的なことは理解できてるみたいだね。」