• 2012年
    (平成24年)
    12月19日
    (水曜日)


    渋谷区編PartⅠ

    ホンモノの東京新聞はこちらから


    本日の編集長「座布団を投げないでください!」一人金星遊び中 本日の編集長「座布団を投げないでください!」一人金星遊び中

     吉田松陰など、多くの歴史上の人物が葬られていることでも有名な回向院から墨田区の旅はスタートする。これは旅なのか。永六輔さんはかつて「知らない角を一つ曲がると、それはもう旅の始まりです」とおっしゃっていたではないか。今回も知らない角をいくつも曲がるので、旅の始まりはクリアしている。話が横道にそれてしまった。おお、また旅が始まったか。ともあれ、回向院だ。現在では大相撲を「国技」と捉える人が多いが、そのプロセスの中で大きな役割を果たしたと言っていいのが、ここの敷地内に作られた旧「国技館」の存在だったのではないか。「両国元町常設館」だった小屋を明治42年に板垣退助らの後押しで「國技館」の名称がついたことが、かねてからの「相撲は日本の国技なり」という提案が認知されていくきっかけになったのだろう。境内にある「力塚」は、なかなかに迫力がある。

    鼠小僧の墓石を削る編集長!
    団体名のネーミングに暫し身震いをして、猫の銅像に供えられた「おっこへ、ババより」缶詰にほのぼのとして、なぜか「猫塚」の隣にある「鼠小僧の墓」の石を削って、ポケットへ。何という行儀の悪い事をと思うなかれ、案内してくれたお坊さんの勧めでやった次第、削った欠片をお守りにすれば強運が転がり込むというので必死になったけれども、欠片というよりは少々粉が出たのでポケットに入れて持ち帰り、忘れて洗濯をしたら消えてしまった。 愛犬供養の石碑と供花 愛犬供養の石碑と供花

    「おっこへ、パパより」缶詰 「おっこへ、パパより」缶詰


    このまま粉は下水管を通って海に流れて行くのだろうか。私は全世界に強運を振りまく男となった。
    通りを歩いていると、歴代の横綱の、小振りな銅像が並んでいる。さすが「相撲は神事」というだけあって、その銅像にそれぞれお賽銭というか浄財のような小銭が力士像の体のどこかにおかれているのが面白かった。貴乃花の土俵入りの銅像があったので、私も左腕を折り曲げたしわの所に挟んであげた。これは縁起が良いぞ。 鼠小僧の墓石を必死で削る! 鼠小僧の墓石を必死で削る!

    貴乃花の銅像に小銭を挟む編集長 貴乃花の銅像に小銭を挟む編集長


    物故力士や協会年寄の霊を祭る巨石碑だが、これぞ「男!」という力強さがある。「宝塚」の正反対だ。いや、意味は違うけれども、男性だけの興行と、女性だけの興行にこじつけてみた。
     境内には愛犬供養の立派な石碑もある。「東京優良畜犬のれん会」からの供花があった。 迫力の力塚の前で仁王立 迫力の力塚の前で仁王立ち

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    12月19日
    (水曜日)

     近くに両国花火資料館があった。オフィスビルの一階のレストラン部分の裏手にある、小さなお土産屋さんの雰囲気だ。ビルの広場には花火のデザインがモザイクで描かれていて花火気分を盛り上げる!花火を打ち上げる筒や尺玉の断面、花火師が羽織る半纏などを見学して、先を急ぐ事にした。 花火の玉の断面はこんな風に

    筒と玉を触る編集長

     何だこの大きな毛糸の玉のようなオブジェは。店の中をのぞいてみると、アンティークカフェだった。アンティークカフェ「毛糸玉のある家」だそうだ。きっと店主が編み物好きなのだろうと思ったら、丸安毛糸株式会社の建物だった。失礼しました。居酒屋の「大衆酒蔵・日本海」もなかなかの存在感だ。日本海とステンドグラスのコラボレーションは、なかなかに意外な攻め方ではないか。入店はしなかった。
    急ぐ理由は何もなかったが。大きな交差点の角に、弁当屋さんの「ホットモット」を発見したと思ったら、「びっくもっく」だった。なぜ「ビッグマック」と見間違えなかったのだろう。「国技堂」という、相撲協会とどんな関係があるのか気になる甘味処の「カレーとハッシュ」の合盛りにも心を動かされつつも、墨田区の名所は山ほどあるという思いが強く、それぞれの取材箇所を駆け足で通り抜けた。

    土俵入り

    漢方薬店の店先には、なぜかオートバイに股がった灰色熊がいた。取り締まろうとしたが、権限がないので無罪放免。テナントを募集しているのだろうか、案内板には何一つ掲示されていないビルを発見。階段の縦面に次々と「連続配灯」「現場検証」「和の作法」などと書かれている建物だ。君子危うきに近寄らず、こちらも駆け足、スキップで通り過ぎた。

    びっくもっく

    気になる合盛り

    日本海とステンドグラス

    この熊ノーヘルです

    テナント募集中

    毛糸玉のある家のオブジェ

    「現場検証」「連続配当」階段

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    両国ならではのショップを廻る!
     やっとこさ見つけた、観光めいたスポットは、相撲関係の様々なスーベニアが販売されている相撲ショップ「両国高はし」だ。歴代横綱の顔が描かれた湯呑みや、キティちゃんが化粧まわしを着けたデザインが施された様々なグッズ、どすこいスポンジなる相撲取り型のスポンジ、相撲の決まり手がデザインされた座布団など、キッチュ感溢れる店内は否が応でも気分が盛り上がる。いつの間にか私は横綱気分となって、座布団を投げては自分の体で受け、そして場内アナウンス「座布団を投げないでください!座布団を投げないでください!」を自分で叫ぶという、一人金星遊びに暮れたのだった。なぜか個人的に、草履を一足購入。本当は落語をやる時に、高座まで履いて行くまともな雪駄を持っていなかったからだけれど、なかなか洒落た物が見つかり大満足。さすが墨田区。コマスミダ。
    沢山の相撲グッズに囲まれ嬉しそうな編集長
    沢山の相撲グッズに囲まれ嬉しそうな編集長


     有名な用品店を見つけた。どでかいサイズの洋服が多数揃えられている「ライオン堂」である。KONISHIKI氏が現役時代によくパンツをかいにきていたそうで、その時の同じサイズの物を拝見。今では、運動会で二人が同時に胴体を通して駆けっこをするための用具として活かされているとか。素晴らしい叡智だ。 ライオン堂にてKONISHIKIサイズのパンツに驚く
    ライオン堂にてKONISHIKIサイズのパンツに驚く
    大人二人分でした
    大人二人分でした

    なかなかの品揃えの伊勢信酒店
    「両国高はし」で見つけたどすこいスポンジ

     お江戸両国亭という寄席の前を通りかかった。コンスタントに連日興行が打たれている事に少々の驚き。しかし、昔からそうだけれども、17時半開場というのは、普通に働いている会社員が集結できない時間帯だなあ。亀命堂薬局が移転していた。実は知らない店だけれど、なぜか看板の「亀命堂薬局」の「薬局」二文字だけが、スプレーラッカーで塗りつぶされている。途中から薬局ではなくなったのか。看板を見て「薬局だ!」と、喜び勇んで患者が近付いて来たら、「移転だったのか……」と糠喜びさせてしまい気の毒だから、思わせぶりな文字だけでも消しておこうという配慮なのか。私は、単に全部塗りつぶそうとして、ラッカーが二文字で底をついてしまった、に500点。

    陸奥部屋を見学する編集長!!
    稽古していないけど見学してみる
    稽古していないけど見学してみる

     陸奥部屋を訪ねた。手引きを頼んでいた力士さんが、どこか遠くにいるそうで、申し訳ないけれど昼寝をしていた若手の西二十三枚目、八藤(やとう)君(18歳)と、行事の式守ー(しきもりはじめ)君(15歳)にご案内頂いた。実はここの所属の谷川親方(元前頭筆頭の敷島関)とは、消しゴム版画家でコラムニストのナンシー関(「なんしーせき」であり、「なんしーぜき」ではない)さんに紹介されて以来の20年近い付き合いで、会えば一緒に相撲を取ったり四股を踏む仲だ。嘘を言いました。飲み食いする友達です。
    彼はこういう伝統を重んじる世界にいながら、洒落たミュージシャンやサブカルチャーの住人たちと親交が深く、ホステスのいない方のクラブでお皿を回したり、足しげくライブに通ったり、現代の風を相撲解説に取り入れて物議を醸す、素敵なおじさんなのだ。この日は地方巡業の準備で東京におらず、留守を急襲した格好だった。稽古場の様子を写真に撮ってメールに添付して送信したら、「どしたんすかあ!」と慌てふためいた返信が帰って来た。目的は達成したので退散。非常に勉強になりました。
    お江戸両国亭の番組表を見る
    お江戸両国亭の番組表を見る 「薬局」の二文字が塗りつぶされています
    「薬局」の二文字が塗りつぶされています お二人に色々とお話を伺う
    お二人に色々とお話を伺う

    国技館、ドコモ歴史展示スクエア、江戸東京博物館など、目紛しく名所を徘徊したのだけれど、紙幅が尽きた。紙じゃないのに。
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    12月19日
    (水曜日)

    ※ここからは紙面の都合により、楽しそうな写真によるダイジェストでお送りいたします。
    NTT ドコモ歴史展示スクエアを楽しむ編集長
    NTTドコモ歴史展示スクエアでは過去に発売された歴代のドコモの携帯電話を見る事ができます。
    ドコモユーザーの編集長は自身が使用していた携帯を発見しながら大変楽しそうにしておりました。

    昔の携帯電話で電話する編集長
    昔の携帯電話で電話する編集長

    編集長が実際に使用していた携帯電話を発見
    編集長が実際に使用していた携帯電話を発見

    >館長の野崎さんより説明を受ける編集長
    館長の野崎さんより説明を受ける編集長

    電話する編集長(2台持ち)
    電話する編集長(2台持ち)

     

    またもや電話する編集長
    またもや電話する編集長

    風に飛ばされそうになる編集長
    風に飛ばされそうになる編集長

    天水収穫装置「両国さかさかさ」を操作する編集長
    天水収穫装置「両国さかさかさ」を操作する編集長

    大名の駕籠(かご)に乗ってみた編集長
    大名の駕籠(かご)に乗ってみた編集長

    き、気をつけて編集長!
    き、気をつけて編集長!

    宝くじが当たるかもしれない!!編集長!?
     
    下町の下町たる所似であるとおもわれる現象
    火消しの象微纏(まとい)を振る編集長
    スポット情報
    ●諸宗山 回向院
    墨田区両国2-8-10
    TEL 03-3634-7776
    http://www.ekoin.or.jp/

    ●両国花火資料館
    墨田区両国2-10―8住友不動産両国ビル1階
    http://visit-sumida.jp/spot/6036/

    ●両国 高はし
    台 墨田区両国4-31-15
    TEL 03-3631-2420
    http://edo-sumo.d.dooo.jp/index.html

    ●キングサイズ ライオン堂
    台田区両国4-30-10
    TEL 03-3631-0650
    http://www.liondo.co.jp/

    ●陸奥部屋
    http://michinokubeya.com/

    ●NTTドコモ歴史展示スクエア
    墨田区横綱1-9-2NTTドコモ墨田ビル1階
    TEL 03-6658-3535
    http://history-s.nttdocomo.co.jp/

    ●江戸東京博物館
    墨田区横綱1-4-1
    TEL 03-3626-9974
    http://www.edo-tokyo-museum.or.jp
    下町の下町たる所似であるとおもわれる現象
    凌雲閣(浅草にあった12階建ての塔)の模型にビックリしている編集長 下町の下町たる所似であるとおもわれる現象
    自転車に乗ってみる編集長

    これにて本日の徘徊終了~!!

    編集長松尾貴史
    松尾貴史

     1960年神戸市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業後、研究室勤務のかたわら、ナレーターとしてデビュー。テレビ、ラジオ、映画、舞台、エッセイ、イラスト、カレー店など、分野にこだわらず活動。著書に「接客主義」「ネタになる統計データ」など。最新刊は「なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門」を編み直した「超常現象・都市伝説」(PHP研究所)。