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  • 2014年
    (平成26年)
    09月24日
    (水曜日)

    松尾貴史無責任編集東京深聞
    荒川区編
    ホンモノの東京新聞はこちらから

    ディープな下町「荒川区」を松尾編集長が練り歩く!
     
    本日のお散歩は日暮里駅前からスタート! 本日のお散歩は日暮里駅前からスタート!
     
    近代的に様変わりした、日暮里駅前。ここは本当に日暮里ですか?近代的に様変わりした、日暮里駅前。ここは本当に日暮里?

     荒川区と言うと、思い浮かぶ事がほとんどない。もちろん、荒川区に名物が無いと言っているのではなく、どういう運命のいたずらか、ほとんど足を踏み入れた事がない区なのだ。昔、原田芳雄さんに連れて行ってもらった三河島辺りのもんじゃ焼きの印象が個人的にはあるが、それも20年ほど前で、店の名前すら思い出せない。ただ、生まれてこの方もんじゃ焼きという物を美味いと思ったのはその店だけだという事で覚えている。今回、それとなく探しては見たが、徒労に終わった。

    駄菓子問屋街はいずこへ? 様変わりした日暮里駅前

     

    かつては長屋ばかりだった駅前が…駄菓子問屋街はいずこに?かつては長屋ばかりだった駅前が…駄菓子問屋街はいずこに? 駅前にある「ルートにっぽり」の案内板。七福神巡りかと思いきや「恵比寿」「布袋」「大黒」だけ? 駅前にある「ルートにっぽり」の案内板。七福神巡りかと思いきや「恵比寿」「布袋」「大黒」だけ?

     荒川区と言えば、日暮里なのだろうか。高層ビルが寄り添うように建っている駅前で、くだらないとは思ったが、にっぽり笑ってみた。さあ、光を浴びながら歩き出そうと思ったら、付近の推奨散歩ルートのような案内板があった。そのレタリングが、ロマンポルノの「にっかつ」の様で少々嬉しくなったので、少しその指示に従って歩いてみようと思った。思っただけだが。
     おおそうだ、テレビでも見た事がある駄菓子の卸の店があったはずだと喜んでビルに駆け込んだが、定休日だった……。一応、所狭しと張り巡らされた有名人のサイン色紙を背に、記念と言うか、証拠の写真を撮ってやった。
    駅ビル内で唯一残っていた駄菓子問屋が、残念ながら定休日…店頭で凹む編集長駅ビル内で唯一残っていた駄菓子問屋が、残念ながら定休日…店頭で凹む編集長
     
     
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    撮り鉄がヨダレを垂らすスポット?!  

    裏から見たら、「3S住宅」の立て看板を再利用してました(笑)経費削減のエコ精神に脱帽
    裏から見たら、「3S住宅」の立て看板を再利用してました(笑)経費削減のエコ精神に脱帽 戊辰戦争での銃痕が残る経王寺の門。逃げ込んできた彰義隊を匿ったため、襲撃されたのだとか
    戊辰戦争での銃痕が残る経王寺の門。逃げ込んできた彰義隊を匿ったため、襲撃されたのだとか

     警察や町内会による立て札を発見。「神輿・山車の巡行につき駐停車禁止となります」のだ。ふとその看板の裏を見ると、「3S住宅」の広告の捨て看板だった。なかなかにエコロジーの街、日暮里である。
     駅の脇にはたくさんの線路をまたぐ「下御隠殿橋」に、鉄道ファンには垂涎の絶景ポイントがあった。鉄っちゃんの間では、「トレインミュージアム」と呼ばれるほどの名所だそうで、線路が14本、通過する電車は20種類、一日およそ2500本の列車が通過する場所なのだそうだ。しかし、私のあまりの行いの良さからだろうか、絵になる列車が通ってくれるタイミングではなかったようだ。
     たらたらと先へ歩くと、いくつかの寺がある。
      門には江戸文字の粋な千社札がビシリと張られているが、水に溶ける和糊で貼ってある。これをシールで作ったような今風のインチキ千社札などを使うと、建材の表面が劣化してしまうらしいので、要注意。経王寺の門には、戊辰戦争の時の鉄砲に撃たれた穴が残っているのでさらに要注意。何にだ。
     通りすがりに見つけた、アロハスタジオ「カレイホオマル」という看板を見て、意味が分からない私は、「アロハシャツはハワイの正装だから、フォーマルなんだろうなあ、華麗フォーマルかあ、しかし「ホオマル」はないだろう……、と独りごちていたら、この店のマダムのハワイアンネームだったようだ。賢い女神様、という意味だとか。早合点、失敬しました。
     
    トレインミュージアムと名付けられた下御隠殿橋から。残念ながら、珍しい列車が通ることもなく…問屋に続く編集長の不運は、なかなかなもの
    トレインミュージアムと名付けられた下御隠殿橋から。残念ながら、珍しい列車が通ることもなく…問屋に続く編集長の不運は、なかなかなもの
     
    お盆の時期だからか、浴衣でお寺に訪れる人がチラホラ。下町風情たっぷりです
    お盆の時期だからか、浴衣でお寺に訪れる人がチラホラ。下町風情たっぷりです
    道路を挟んで左側が台東区。右側は荒川区。このあたりはややこしい区分なんです
    道路を挟んで左側が台東区。右側は荒川区。このあたりはややこしい区分なんです
     

    危うく台東区へ迷い込む編集長!

       浴衣を着て散策する若い女性の姿などを見ると、「やはり下町だなあ」と感じ入る。ふらふらとその人たちが歩く方向へ結果的について行くと、不思議丸出しの小さな店舗が目に入った。看板には「邪悪なハンコ屋 しにものぐるい」とある。何だこれは!「しにものぐるい」と言えば、俳優の山西惇と八十田勇一の八十山兄弟が、「いきものがかり」の向こうを張って組んだユニット名ではないか。知ってか知らずの偶然か、そんなヘンテコな名前を付ける店はどうしても押さえておかねばならない、と意気込んだものの、地図で調べたら何と、谷中ぎんざ商店街を境にして、台東区だった!
     しかし、そこは「荒川区を歩いていて発見できた」スポットなのだから、咎められる事は無いだろう。果たして、店の中には所狭しとナンシー関を思わせるようなタッチと言うか、線分で描かれたイラストレーションが貼られている。これらは全て、はんこの図案なのだ。この絵と書体と文字を選んで30分ほどすると、シャチハタのような印鑑が出来上がって来るというのだ。全然邪悪ではないぞ。どちらかと言えば、ほのぼのとしたサブカルチャー商店ではないか。
     あまり台東区に長居は無用(今回は荒川区)なので
    谷中銀座へ続く「夕焼けだんだん」と呼ばれる階段。ここはまだ荒川区
    谷中ぎんざへ続く「夕焼けだんだん」と呼ばれる階段。ここはまだ荒川区
      手早く選んで発注し、「また来る!」と言い残して、その斜向い辺り、つまりは荒川区のエスニックな感じのするレストラン「ZAKURO」へ飛び込んだ。天井からは夥しいトルコ風の照明がぶら下がり、何だかわからないがハイテンションな店員が、食事をしている数組の客に、「さあ、かかってこい!」などとワイルドな軽口を投げかけている。靴を脱いで、浴衣美人らが淑やかにトルコ料理をつついている様を横目に、定番と思われるランチを注文した。この店は椀子蕎麦状態で、断るまで次から次へ料理を運んでくる「はい、どんどん、じゃんじゃん」な店だったのだ。エスニックな割りには味付けはマイルドで、酸味の妙が利いていたように感じた。トルコ領地という触れ込みなのだが、持って来る料理や調味料が結構な割合で別のイスラム圏の国の物が多く、中東に数週間滞在した気分になれた。
     さあ、タッチアンドゴーでハンコ屋に立ち寄って、完成品を受け取ろう。出来映えには満足した。円の中に、通常のはんこのような篆書体の「松尾」と、その下にカレーライスのイラストレーション。私がこれを作らなくてどうするというのか。ありがとう、荒川区と台東区!さすが、谷中の銀座だ。
    この近辺では有名なトルコ料理「ザクロ」にて昼食。もちろん全員「幸せランチ」を注文!
    この近辺では有名なトルコ料理「ザクロ」にて昼食。もちろん全員「幸せランチ」を注文!

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    1000円なのに、このボリューム。ここから更にいろんな料理が出てくることを、この時は知らずに…
    1000円なのに、このボリューム。ここから更にいろんな料理が出てくることを、この時は知らずに…
     

    わんこそばのごとく、続々と出てくる料理。欲しい人だけ、皿から手で取るシステム。 わんこそばのごとく、続々と出てくる料理。欲しい人だけ、皿から手で取るシステム。
    ギャラリーの屋上には、なぜか等身大のらくだと、コレじゃない感たっぷりのロボットが…ギャラリーの屋上には、なぜか等身大のらくだと、コレじゃない感たっぷりのロボットが…

    邪悪なハンコ屋「しにものぐるい」さんで、オリジナルのハンコを注文する編集長!
    邪悪なハンコ屋「しにものぐるい」さんで、オリジナルのハンコを注文する編集長! 路地裏のギャラリーにふらりと立ち寄った編集長。太田麻理さんというアーティストの作品が展示されてました
    路地裏のギャラリーにふらりと立ち寄った編集長。太田麻理さんというアーティストの作品が展示されてました
      できあがったハンコは、カレーの絵柄に松尾の文字。想像以上の出来栄えに、編集長も満足気
    できあがったハンコは、カレーの絵柄に松尾の文字。想像以上の出来栄えに、編集長も満足気 関係者が誰もいなかったので、猫に話しかける編集長。と思ったら、猫にさえ無視されてました…なんだか本日は、ダメダメオーラが出まくっております
    関係者が誰もいなかったので、猫に話しかける編集長。と思ったら、猫にさえ無視されてました…なんだか本日は、ダメダメオーラが出まくっております
     
    都内で唯一、いまだに富士山がみえるという富士見坂
    都内で唯一、いまだに富士山がみえるという富士見坂
     

    東京で唯一、富士山がみえる富士見坂!

       さあ、何かを探して街を歩こう。富士見坂にさしかかったので、一番標高が高そうな位置から富士山を眺める事にした。富士が見えるから富士見坂なのだろうから、当然、絶景を期待するではないか。ところが、ちょうど良い所に中途半端なビルが建ってしまっていて、富士見坂からは富士山が見えないのだ。いや、見える時にはそのビルの横にはみ出した部分が見えるというのだが、それすら靄がかかっていて何も見えない。ほらみろ、台東区のはんこ屋どころか、山梨、静岡を頼りにする場所だってあるのだ、参ったか。
     裏通りを歩いてみると、小振りなビルの屋上に、実物大とおもわれるラクダとロボットのオブジェが置かれている。「HIGURE 17-15 cus」という不思議な画廊だった。
      たまたまこの日は武蔵野美大卒の太田麻理さんという美しいアーティストの絵(この場合、「美しい」は「アーティスト」と「絵」の両方に掛かっています)と、パフォーマンスの成果であり作品である壁の痕跡と、どこか外国で路上パフォーマンスをしている彼女の映像が壁に映写されていて、しかしギャラリーには誰もおらず、猫が二匹、餌を食んでいるという状況だった。作家は昼食で中座しているとの事、しかし在廊だとヘンテコなこの取材の説明をするのがおっくうだ、人間万事塞翁が馬である。画廊の芳名録にサインをした私は、もちろんそこに先ほど出来たばかりのカレーライスの絵付きのはんこを押したのは言うまでもない。


     

     

       

     


     

     

       
     
     
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    (水曜日)

    天気が曇天のため、富士山の姿はどこにも見えず…残念無念。今回は、こんなのばっかり
    天気が曇天のため、富士山の姿はどこにも見えず…残念無念。今回は、こんなのばっかり
      西日暮里駅へと続く坂道。ちょっと電車が近すぎない? 目線の高さに車輪があるため、電車が通るとすごい迫力ですよ
    西日暮里駅へと続く坂道。ちょっと電車が近すぎない? 目線の高さに車輪があるため、電車が通るとすごい迫力ですよ
    後で調べたら「チャリ刺し」とは、日本語でスズメダイの刺し身で、張り紙のとおり済州道の特産料理なのだそう
    後で調べたら「チャリ刺し」とは、日本語でスズメダイの刺し身で、張り紙のとおり済州道の特産料理なのだそう

    スポット情報

    ●トルコ料理「ZAKURO」
     荒川区西日暮里3-13-2谷中スタジオ1F
     03-5685-5313
     11:00~23:00

    ●邪悪なハンコ屋「しにものぐるい」
     台東区谷中3-11-15
     不定休(今のことろ火曜休み気味)
     だいたい11:00~17:30

    ●コンテンポラリー・アート・スペース
    「HIGURE 17-15 cas」
     荒川区西日暮里3-17-15
     03-3283-6216


    つっこみどころ満載な、街で見かけたモノたち
     散策をしているくせに、近道をしようと通った神社の境内には、なかなかにファンキーな狛犬が鎮座していた。「組れ」とあるからには、れ組の皆さんからの奉納なのだろう。鯔背なのだろうなあ。鯔背ファンキー。鯔背直樹。何だそれは。
     さらに歩みを進め、「安全横丁」でとにかく安全を確認し、近くの「ひったくり多発路線」で自分がそもそもひったくられるような物自体を持っていないのを確認し、「ひぐらし名人会」のポスターの前では漫才の巨匠たちがピンで立たれているのを確認し、「喫茶&パブスナック バイオレット」の店頭には看板も含めバイオレットが一切配色されていないのを確認し、
    「東日暮里三丁目」交差点では交差点名の表示板が余りにも老朽化している事を確認し、「モランボン」の貼り紙の「チャリ刺」とは何かという事だけは確認できないままに帰途につく決心をしたのだった。
     帰り道に発見した、入居者募集をしている不動産会社の名が「有限会社ネバー・ダイ」である事にシビレたぞ。そして、三河島のコリアンタウンの居酒屋ならぬ居食屋「華花」の看板が風で倒れないように押さえてある重しがJINROである事で、意味のない安心をしたのだった。
     荒川区よ、色々気付く事が出来た、有難う。
    東京の元祖コリアンタウン「三河島」に降り立つ編集長。
    東京の元祖コリアンタウン「三河島」に降り立つ編集長。ツッコミどころしかないお店の看板? バイオレットの要素が皆無です…ニューに対してオールドもあるのだろうか…
    ツッコミどころしかないお店の看板? バイオレットの要素が皆無です…ニューに対してオールドもあるのだろうか…
    新大久保のように観光地化したコリアンタウンではなく、生活に溶け込んでいる三河島の町並み。
    新大久保のように観光地化したコリアンタウンではなく、生活に溶け込んでいる三河島の町並み。
      看板の重石が「JINRO」であるあたりが、コリアンタウンらしさを演出?!
    看板の重石が「JINRO」であるあたりが、コリアンタウンらしさを演出?!
    不動産屋の名前が「ネバー・ダイ」。誰が不滅の存在なのだろう?
    不動産屋の名前が「ネバー・ダイ」。誰が不滅の存在なのだろう?
    松尾貴史   編集長松尾貴史
    1960年神戸市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業後、研究室勤務のかたわら、ナレーターとしてデビュー。テレビ、ラジオ、映画、舞台、エッセイ、イラスト、カレー店など、分野にこだわらず活動。著書に「接客主義」「ネタになる統計データ」など。最新刊は「なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門」を編み直した「超常現象・都市伝説」(PHP研究所)。

     
     
     



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