• 2015年
    (平成27年)
    8月26日
    (水曜日)


    八王子市編
    ホンモノの東京新聞はこちらから


    今回は東京深聞、京浜工業地帯の中心地「川崎」を制覇!
    八王子駅に降り立つ編集長。 八王子駅に降り立つ編集長。今回のポーズは八王子の“八”の字なのだそう。
      八王子という地名で、亡くなった作家の景山民夫さんを思い出す。立川談志師匠が創設した落語立川流の有名人弟子として景山さんが入門して、自分の好きな芸名をつけさせてもらえるその制度から、「立川八王子」とつけたのだった。
     関東に住んでいる人以外には全くピンとこない遊びだが、中央高速道路のインターチェンジ「立川・八王子」の看板から思いついたただのシャレだった。  この「東京深聞」の記事の出だしにこういうことが書かれている時は、つまり私と当地の縁が薄いということを表している。あかんがな。
     そこで、政令指定都市を除く全国の市の中で第3位の人口を誇るこの八王子市を、なるべく網羅しているように見せかけるべく、取材に繰り出した。

    “八”に並々ならぬこだわりをみせる駅前
     駅前にはレインボーカラーで「八」がデザインされたややアンバランスさを感じる大きなモニュメントのようなものがどっかりと据えられている。傍にはどで かい銀色の球体が八個、まるでロズウェル事件の現場のようにランダムに置かれている。きっとこれも「八」の「王子」を表しているのだろう。八王子のみなさ んは、このオブジェ群の意味を意識されているのだろうか。駅のコンコースの天井も、「八」の時に組まれていて、そこに並列に取り付けられている蛍光灯も、 それぞれが「八」を表しているのだろう。

    レインボーカラーの垂れ幕で八の字を描いたモニュメント?撮影時期が7月初旬だったので、七夕の飾り付けだっだと思われます。 レインボーカラーの垂れ幕で八の字を描いたモニュメント?撮影時期が7月初旬だったので、七夕の飾り付けだっだと思われます。
     本当に、そんなに八を並べて「ああ、八王子だねえ」と意識してもらうにはやや印象は薄いような気もするのだが。
     街のあちらこちらに「太陽の街八王子」と書いてある。ここだけ都内で一番日照時間が長いのだろうか。確かに暑かったが、この日の天気はすぐれず「太陽の 街」を実感できないなあ、と思ったら、「太陽踊り~新八王子音頭」の歌詞だそうな。八王子出身のアーティストであるFUNKY MONKY BABYSもカバーしているそうで、当地の若者には浸透しているらしい。


    ココにも“八”にこだわったモニュメント。8個の球体。まるで大きなパチンコ玉みたいですけど…… ココにも“八”にこだわったモニュメント。8個の球体。まるで大きなパチンコ玉みたいですけど……。
    JR「八王子駅」の改札を出たエントランス部分は、屋根のガードが“八の字”型って、それはちょっと苦しくないですか? JR「八王子駅」の改札を出たエントランス部分は、屋根のガードが“八の字”型って、それはちょっと苦しくないですか?

    商店街を探索中も、思い立ったように振り返りながら「八」をアピールし始める編集長。何だかんだと、感化されてしまったようです。 商店街を探索中も、思い立ったように振り返りながら「八」をアピールし始める編集長。何だかんだと、感化されてしまったようです。

    都会にある牧場で、仔牛と戯れる編集長!
     この八王子市は広さもあって、これほどの中核的な都市であるにもかかわらず、市内に牛を放牧している牧場がある。どうですか、香りが漂ってきそうな風景でしょう。ところが、ワラにコーヒーを混ぜて近隣の住民への配慮を重視しているので、なるほど、それほどの匂いはない。
     ここは、「磯村ミルクファーム」という農場で、八王子の駅から車で10分ほどのところにある、街の牧場である。広さはなんと、私の自宅の250倍である。私の自宅が何坪かわからないのになぜ喩えるか。
    仔牛の食事風景にぞっこんの取材班。編集長も「めっちゃ喰ってるっ!」とテンション上がり気味。クリクリなオメメがキュートです! 仔牛の食事風景にぞっこんの取材班。編集長も「めっちゃ喰ってるっ!」とテンション上がり気味。クリクリなオメメがキュートです!
    牧場内に、もうひとつ看板を発見!「ここの上に放牧場があるらしい。これ昇るの?」と露骨に面倒くさそうな顔をする編集長… 牧場内に、もうひとつ看板を発見!「ここの上に放牧場があるらしい。これ昇るの?」と露骨に面倒くさそうな顔をする編集長…
  • 2015年
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    8月26日
    (水曜日)

    鼻歌まじりに仔牛と散歩する編集長。「ドナドナ~ド~ナ~ド~ナ~♪ 仔牛を載せて~♪」って、おいっ!
     せっかく酪農の現場に来たのだから、ここは乳搾りの作業を体験しないでどうするか、という貧乏性から頼んでは見たが、他の見学者、つまり小学生たちが長 蛇の列なので、少し時間をつぶしていたら、さらに多くの子供達が到着し、どんどんずれ込んでしまう私だったが、ようやくと乳搾り体験ができた。
    「アルプスの少女ハイジ」に出てくる、乳首から直接大きく開けた口に飛ばして飲む「ハイジ飲み」にチャレンジしたかったのだが、小心者の私は言い出すことができなかった。


    人生初の“乳搾り体験”。「温かくて、ビューっと出た!」と、至極当たり前なコメントをする編集長に、「お乳って、血液と1成分かわらないらしいですよ」と伝えてみると、とても微妙な表情をされてました。 人生初の“乳搾り体験”。「温かくて、ビューっと出た!」と、至極当たり前なコメントをする編集長に、「お乳って、血液と1成分かわらないらしいですよ」と伝えてみると、とても微妙な表情をされてました。

     小学生たちを引率している先生が、「もおおおおおおおう」と声色を使って牛の真似をするので、物真似なら負けないぞと私も「んむおおおおおおおおおおおう~」と高らかに謳いあげれば、子供達は無反応で、先生だけが驚いてこちらを見るのだった。
     雨も小降りになってきたので、子牛のモウちゃんではなくメイちゃんと散歩デートを楽しむことになった。なかなかの力強さで手綱を引っ張られるので、ニコニコしているようだが手には力が入っている。しかし、なぜか疲れは取れて、なかなかに清々しい体験だった。

    仔牛のメイちゃんとお散歩するべく、まずはスキンシップをとるためのブラッシングに挑戦。ちょっと腰がひけているのは、まだ打ち解けてないからか。 仔牛のメイちゃんとお散歩するべく、まずはスキンシップをとるためのブラッシングに挑戦。ちょっと腰がひけているのは、まだ打ち解けてないからか。
    「山の放牧場」という名に相応しい急勾配……。短い距離だけど、軽く膝の上がプルプルしちゃうくらいの運動量です。 「山の放牧場」という名に相応しい急勾配……。短い距離だけど、軽く膝の上がプルプルしちゃうくらいの運動量です。
    放牧場でも食事の時間だったようで、みんなワシワシとご飯に夢中です。1頭だけカメラのシャッター音に「なんだべさ?」な反応。 放牧場でも食事の時間だったようで、みんなワシワシとご飯に夢中です。1頭だけカメラのシャッター音に「なんだべさ?」な反応。
    「んむぉぉぉぉぅ」の鳴き真似が気に入ったのか、しきりに牛に語りかける編集長。気に入っているのは本人だけで、牛に通じている様子は……。「んむぉぉぉぉぅ」の鳴き真似が気に入ったのか、しきりに牛に語りかける編集長。気に入っているのは本人だけで、牛に通じている様子は……。
    かつてのロマンを求めて、昭和へタイムトリップ?!
     街中を少し探索。途中でネットを見ると、すでに私がメイちゃんとランデブーしている動画がアップされていた。恐るべし磯村ミルクファーム。
     そんなことをつぶやいていると、よく分からない「八王子ロマン地下」という看板が。どんなロマンがあるのだろう。にっかつロマンポルノの劇場だろうか。ロマンチカではなくロマン地下なので、鶴岡雅義はいないだろう。 力強くエスカレーターを降りたら、壁に大きなアミダくじがあったので試してみれば、私はやはりカレー店を引き当ててしまうのだった。そう、ここは飲食店街なのだ。
    ビルの催事用掲示板に掲げられた「八王子の星」の看板に喰いつく編集長。看板と違い、ボールの握りがフォークっぽいのは謎ですけど……。 ビルの催事用掲示板に掲げられた「八王子の星」の看板に喰いつく編集長。看板と違い、ボールの握りがフォークっぽいのは謎ですけど……。
     ロマンを求めて、取材班を置き去りに一人で降りていく編集長。「漢(おとこ)にはロマンが必要なんだよ!」 ロマンを求めて、取材班を置き去りに一人で降りていく編集長。「漢(おとこ)にはロマンが必要なんだよ!」
  • 2015年
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    8月26日
    (水曜日)

     地下に設営された、昭和ロマン漂う飲食店街。シャッターが閉まっていて、営業している店が一つしかないのも演出なのだろうか。 平日のランチタイムにも関わらず「シャッター街」の風景……。もはや「深聞」では定番の景色といえるかも。
    平日のランチタイムにも関わらず「シャッター街」の風景……。もはや「深聞」では定番の景色といえるかも。


    シャッターも何もなく、店がそのままむき出しで無人の店舗もある。セキュリティはどうなっているのだろうか。他人事ながら、すこぶる心配なのである。  開店しているのに、店員さんの姿が見えないお店も。防犯的に大丈夫なのか?他人事ながら心配に。 開店しているのに、店員さんの姿が見えないお店も。防犯的に大丈夫なのか?他人事ながら心配に。
    放射状に広がる商店街を、アテもなくぶらついてみた結果
     長居は無用、とっとと地上に上がり散策、意外と沖縄居酒屋のような店が多いことが分かったが、理由は判然としない。「Yu’s bar」という、どこからどう見ても石原裕次郎さんのファンだろう人のバーを発見。麻布十番にも京都にも小樽にも、「裕次郎が愛した店」というのはあるけれど、ここはどうなのだろう。ただファンというだけなのか。二階がバー、三階が裕次郎ギャラリー。ここまでやるのなら許可は取っているのだろうなあ。
    「秘蔵DVD有り・カラオケ完備」だそうだ。秘蔵映像を持っているということは関係者なのだろうか。そして、カラオケは二階のバーなのか、それともギャラリーで歌うのか。歌うのは店主か、客か、ゆうたろうか。  歯医者だけが三軒入居しているビルがある。ここは二階がいちかわ小児歯科と関根歯科、三階が市川矯正歯科で役割分担ができているようだ。市川先生どうしは家族だろうか。そして関根さんとの関係は。
     エスカレーターを降りて出迎えてくれたのが、この微妙なアミダ…。「店が埋まってないから、ハズレ多すぎないか?」。これがロマンというものなのでしょうか。
    エスカレーターを降りて出迎えてくれたのが、この微妙なアミダ…。「店が埋まってないから、ハズレ多すぎないか?」。これがロマンというものなのでしょうか。

     ハズレが多いとはいえ、アミダと聞いてやらずにはいられない編集長。カレー屋を引き当てるあたり、やはり芸能人は、何かを“持っている”に違いない!
    ハズレが多いとはいえ、アミダと聞いてやらずにはいられない編集長。カレー屋を引き当てるあたり、やはり芸能人は、何かを“持っている”に違いない!
    フラミンゴの前でお決まりの一本足ポーズ。昭和の大スター石原裕次郎をターマとしたお店を発見。編集長もニヒルな笑みを作ろうとしているようですけど……。
    編集長と同い年の亀。 1階から3階まで、“歯科医院”という珍しいビル。これこそ“深聞”らしいネタ? 

    駅の反対側。「こっちは寂し気な雰囲気だね」と編集長。だから八の字ポーズの表情も寂し気なのでしょうか?
    駅の反対側。「こっちは寂し気な雰囲気だね」と編集長。だから八の字ポーズの表情も寂し気なのでしょうか?

    "スープカレーで腹ごしらえ。ゴロゴロ野菜でボリューム満点!
     八王子で一二を争うというカレーの有名店に来た。うかがう旨は伝えていたのだが、どうにも人気店でお客さんもゆったりとした時を過ごすタイプのスポットらしく、小一時間ほど路上で待ってやっと席に着くことができた。注文を取りに来られた方が私たちが初めてきたことを察すると、素晴らしく丁寧な説明と、どのような選択肢があるかの案内をしてくださる。

    八王子では超有名なスープカレーの名店「奥芝商店」さんにお邪魔しました。さて、どんなカレーなんでしょうね。 八王子では超有名なスープカレーの名店「奥芝商店」さんにお邪魔しました。さて、どんなカレーなんでしょうね。
     席に着いてから注文を取り終えるまでで、大阪のインデアンカレーなら客は二回転しているだろうなあという塩梅。  カレーといってもスープカレーで、そのボリュームやらスパイスを巨大なミルでかける演出や、お通しのこんにゃくのスパイス漬けが色々と面白い。



    大きめなグリルした野菜が特徴のスープカレー。具材やご飯の種類を色々と選べるので、初見で注文するのは、なかなか難しい……。 大きめなグリルした野菜が特徴のスープカレー。具材やご飯の種類を色々と選べるので、初見で注文するのは、なかなか難しい……。
     スープカレーは旨味成分ばかり重視する店が多いように思うのだけれども、こちらは香りのポイントも高い。この「奥芝商店」という店名は、以前違う業態だったことを思わせるのだが、情けないことに、質問する勇気が湧かなかった。


    薬膳を謳っているので、なかなかスパイシーなお味。編集長はかなり辛めで注文していたので、一口目がガツンときたみたい。
    薬膳を謳っているので、なかなかスパイシーなお味。編集長はかなり辛めで注文していたので、一口目がガツンときたみたい。
  • 2015年
    (平成27年)
    8月26日
    (水曜日)

    都内唯一の「道の駅」は、これからが楽しみなスポット!
    道の駅の看板でも“八の字”ポーズ。表情を変えたって、正直飽きてきちゃいました…… 道の駅の看板でも“八の字”ポーズ。表情を変えたって、正直飽きてきちゃいました……

     滝山というところに道の駅があるので、東京で道の駅というのは面白そうだと立ち寄ることにした。様々な商品を見て、やはり東京の値段だなあという印象。しかし、東京都では唯一の「道の駅」だそうで、ぜひ、素敵な名所に育てていただきたいなあ。
    道の駅で、商品を手に取り、何やら怪しく微笑む編集長。その理由とは… 道の駅で、商品を手に取り、何やら怪しく微笑む編集長。その理由とは…
     八王子の「道の駅」なのに、なぜか葛飾の老舗「ワタナベ食品」の「旭カレー・ルウ」…。八王子産じゃないんかいっ! 八王子の「道の駅」なのに、なぜか葛飾の老舗「ワタナベ食品」の「旭カレー・ルウ」…。八王子産じゃないんかいっ!
    参加体験型科学館ではしゃぎ回る編集長!
     さて、科学に親しもうということで「コニカミノルタ・サイエンスドーム」という博物館へ。まあ遊んだ遊んだ、それはみんなが酷使するので不具合もありま しょうが、これは素敵で面白い。童心に帰ってノリノリで遊んで、ここが一番無心に楽しんだかもしれない。とにかく汗だくで、なるほど「見て、触れて、創 る、参加体験型科学館」を楽しんだ。

    取材の最後にお邪魔した「コニカミノルタ・サイエンスドーム」。突然の訪問にも関わらず快諾していただきまして、ありがとうございます。 取材の最後にお邪魔した「コニカミノルタ・サイエンスドーム」。突然の訪問にも関わらず快諾していただきまして、ありがとうございます。 ダイナモで電気を自家発電中。鼻歌まじりでペダルを漕ぐおっさんの姿。この時点で汗だくに。 ダイナモで電気を自家発電中。鼻歌まじりでペダルを漕ぐおっさんの姿。この時点で汗だくに。
     光、電気など物理現象を観察、実験できる。私が一番ムキになったのは、白い玉が転がって作用が起きる「ピタゴラスイッチ」的装置で、私ゃ子供かというほど無心に遊んでしまった。
     国内最高峰を誇る解像度の、直径21メートルのプラネタリウムもあるらしいが、次の機会に。機会はあるのか。

      巨大なピタゴラスイッチ的な仕掛けに大興奮な編集長。全てのルートに玉が通るまでひたすら続けていました。 巨大なピタゴラスイッチ的な仕掛けに大興奮な編集長。全てのルートに玉が通るまでひたすら続けていました。

    電気の伝達を確認する装置を見て純粋に感動する編集長。「バチバチいってる!ビリビリどころじゃないよ!」 電気の伝達を確認する装置を見て純粋に感動する編集長。「バチバチいってる!ビリビリどころじゃないよ!」
    クイズコーナーがあると挑戦せずにはいられないのが松尾貴史という男。どんなジャンルでも異常に正解率が高いのは流石です。 クイズコーナーがあると挑戦せずにはいられないのが松尾貴史という男。どんなジャンルでも異常に正解率が高いのは流石です。

    スポット情報

    【磯沼ミルクファーム】
    八王子市小比企町1625
    042-637-6086
    9:00~17:00
    http://isonuma-farm.com/

    【スープカリー 奥芝商店】
    東京都八王子市子安町4-5-5
    042-627-0134
    【火~土】11:00~15:00 17:30~22:00(L.O.)
    【日・祝日】11:00~20:00(L.O.)
    http://okusyo.com/

    【道の駅 八王子滝山】
    八王子市滝山町1-592-2
    042-696-1201
    9:00~21:00

    【コニカミノルタ サイエンスドーム】
    八王子市大横町9-13
    042-624-3311
    12:00~17:00
    月曜定休日(祝日の場合は翌日)



    編集長松尾貴史
    松尾貴史

     1960年神戸市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業後、研究室勤務のかたわら、ナレーターとしてデビュー。テレビ、ラジオ、映画、舞台、エッセイ、イラスト、カレー店など、分野にこだわらず活動。著書に「接客主義」「ネタになる統計データ」など。最新刊は「なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門」を編み直した「超常現象・都市伝説」(PHP研究所)。