• 2016年
    (平成28年)
    02月22日
    (月曜日)


    横須賀編

    ホンモノの東京新聞はこちらから


    海風に誘われるまま横須賀の街を探訪 港のヨーコは今いずこ?
    駅前から横須賀港を望む編集長。海の男を気取って、日活スターばりのドヤ顔ですよ。 駅前から横須賀港を望む編集長。海の男を気取って、日活スターばりのドヤ顔ですよ。 ある年代以上には山口百恵さんの「これっきりこれっきり」の文句で馴染み深い、横須賀市へやってきた。もう少し上の年代なら、ダウンタウンブギウギバンドの「あんたあの娘の何なのさ」も思い浮かぶことだろう。どちらにせよ、阿木燿子さんの作詞なのだが。
    学生の頃、「あんたあの娘の何なのさ」に続く部分が、急に音が重層になるので「港のヨーコ……」の部分がなぜか「えんやこらどっこいさ……」に聞こえていたことはここだけの話だ。

     国際港湾都市なのだそうだが、何か洒落た感じと寂しい雰囲気を併せ持った街だ。もちろん、あくまで個人の感想です。
     東京湾の入り口あたりにあるので、昔から軍事的な拠点として重視されていたらしい。今も、街中には軍服を着た和洋取り混ぜた顔がわんさか闊歩していて、とりわけランチ時分になると、素晴らしく男前の外国人兵士が、ママチャリを立ち漕ぎして人気店へ向かっている(のだろう)姿が頼もしい。?

    街を闊歩する米軍兵士の後を追う編集長。私達の世代は、街中で軍服を見ると不思議な気持ちになりますね。それはきっといいこと。 街を闊歩する米軍兵士の後を追う編集長。私達の世代は、街中で軍服を見ると不思議な気持ちになりますね。それはきっといいこと。
    米軍兵士が日本のママチャリで疾走する風景。屈強な肉体に、貧相な車体がミスマッチで、なかなかシュールな雰囲気に。 米軍兵士が日本のママチャリで疾走する風景。屈強な肉体に、貧相な車体がミスマッチで、なかなかシュールな雰囲気に。
    CoCo壱番屋にもご当地メニューとして「横須賀海軍カレー」が。しかも海軍カレーのお持ち帰りを待つUSネイビー! CoCo壱番屋にもご当地メニューとして「横須賀海軍カレー」が。しかも海軍カレーのお持ち帰りを待つUSネイビー!
    横須賀に来てカレーといったら、海軍カレーは素通りできない!
     もう何度も食べてはいるが、この街に来たらどうしても外してはいけないというプライベートな使命感から、横須賀海軍カレーを食べることになる。元々の体質として、軍隊由来のものには拒否反応があるのだが、カレーマニアぶっている手前、この名目を素通りするわけにはいかないのだ。
     ご当地カレーは全国に夥しく出現しているが、一応の成功をおさめているのは札幌のスープカレーとここの海軍カレーが双璧ではないだろうか。

    狭い艦内で食べるため、基本的に食事はトレイに盛られるものらしい。 そして牛乳がついてくるのも海軍カレーの特徴です。 狭い艦内で食べるため、基本的に食事はトレイに盛られるものらしい。 そして牛乳がついてくるのも海軍カレーの特徴です。
     実は、この「横須賀海軍カレー本舗」の店長さんが、本場インドの料理学校にカレー調理の超短期留学をした「同窓」なので、顔を出したのだ。もちろん、間の悪い「東京深聞」取材班としては面目躍如だろう、店長さんは出勤していない日だった。もちろん、メニューからフォトジェニックなカレーを選んでいただくことにした。名物とは言えど、単一の共通したレシピがあるわけではないので、訪れる方は印象が好みのところに入って見られるのがよろしかろう。
    「艦これ」とコラボした商品も!駆逐艦「島風型1番艦」の名を冠する「島風カレー」は、5連装魚雷×3基を再現する15本のソーセージがっ! 「艦これ」とコラボした商品も!駆逐艦「島風型1番艦」の名を冠する「島風カレー」は、5連装魚雷×3基を再現する15本のソーセージがっ!
    CoCo壱番屋にもご当地メニューとして「横須賀海軍カレー」が。しかも海軍カレーのお持ち帰りを待つUSネイビー! 深聞恒例のカレーランチ。当然ながらご当地の看板メニュー、「横須賀海軍カレー」を食す編集長。屋にもご当地メニューとして「横須賀海軍カレー」が。しかも海軍カレーのお持ち帰りを待つUSネイビー!
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    02月22日
    (月曜日)

    忘れてはいけない歴史。今も沈まぬ戦艦三笠。
     港に、戦艦三笠が展示されているので、どんなものか拝見。勇壮かつ殺風景な乗り物だった。もちろん、殺風景は当たり前で、軍艦だから目立たないに越したことはないのだろう。

     観覧料は大人が5ドル、高校生は2ドル。ここはアメリカだった。三笠だけどな。
     中にはとにかく、してはいけないことがたくさんあって、その注意書きの勢いに圧され通しだった。


    入艦料が円でもドルでもOKなところが、横須賀らしい風景。地域活性にもいろいろとチャレンジしているようです。 入艦料が円でもドルでもOKなところが、横須賀らしい風景。地域活性にもいろいろとチャレンジしているようです。
    「転落事故防止のため幼児を手放さないでください」とはまた、泣く泣く手放すような響きだ。「ここは職員の控え室です。観覧区ではありませんので開けないでください」とは説明が丁寧だ。「鐘は鳴らさないでください」はい、わかりました。「マストに登るのは大変危険です。登ることを禁止します」言わずもがなかと思います。「この下は展示区画ではありません。立ち入りをご遠慮ください」遠慮させていただきます。「危険のぼらないでください」危ないですからね。「子供用」わかります。わかりますよ。 主砲の大きさに度肝を抜かれる。「こんなんで撃たれたら絶対死ぬじゃないかっ!」こんなので撃ち合うのが戦争ですから…戦争よくない。 主砲の大きさに度肝を抜かれる。「こんなんで撃たれたら絶対死ぬじゃないかっ!」こんなので撃ち合うのが戦争ですから…戦争よくない。
    戦艦三笠の前にてパチリ。脇を締めての敬礼が海軍式なのだとか。狭い艦内に合わせたスタイルが確立しているんですね。 戦艦三笠の前にてパチリ。脇を締めての敬礼が海軍式なのだとか。狭い艦内に合わせたスタイルが確立しているんですね。

    士官たちのミーティングルーム。厳かな空気に包まれていました。 士官たちのミーティングルーム。厳かな空気に包まれていました。
    横須賀の人はダジャレが大好き?!

    ダジャレつながりの「横須賀ブラジャー」。ブランデーとジンジャーエールでブラジャーなのだ。ランチ時にちゃっかりいただいていました。 ダジャレつながりの「横須賀ブラジャー」。ブランデーとジンジャーエールでブラジャーなのだ。ランチ時にちゃっかりいただいていました。

     近くには土産屋があって、「三笠砲弾豆」なる物騒な菓子が売られている。キャッチフレーズは、「1発噛めば笑い弾ける!」だ。噛む前に笑いがはじけたぞ。

     もう一つ、開発された名物がある。「横須賀ブラジャー」だ。横がスカスカのブラジャーであるはずがない。何かと思えば、アルコール飲料だった。ブランデーをジンジャーエールで割ったカクテルドリンクで、ブランデーの「ブラ」とジンジャーの「ジャー」をつなげて「ブラジャー」だ。君と僕とで「ブラジャー」だ。
    なかなかにブラックジョークの効いた商品名「三笠砲弾豆」。大丈夫なのか?! なかなかにブラックジョークの効いた商品名「三笠砲弾豆」。大丈夫なのか?!
    スカジャン発祥の地を訪れたものの…
     ドブ板通り商店街にやって来た。懐かしいなあ。 NHKの子供番組「ズッコケ三人組」に、悪役で出演した時にここで撮影をした記憶がある。しかし、このネーミングは残念な響きだ。
     大阪の丼池(どぶいけ)筋や、博多の親不孝通り(1970年代に、近所に予備校が多かったのでそう呼ばれ始めたそうだ。2000年に親富孝通りと表記が変えられたが浸透はしていないのではないか)、何より新宿の「ションベン横丁」に並ぶ聞こえの悪さではないか。
     街の雰囲気はなかなかいい感じではあるけれども、近年の景気なのか、行った時間帯が悪かったのか、ドブ板通りというよりはシャッター通りの様相だった。

    菓子屋横丁の街並み。 阿木燿子さんの手形レリーフを発見!他にも王貞治さんや、佐々木浩さんといった著名な人たちがたくさん。

     地べたに、阿木燿子さんの手形を発見。他にもこの地域にゆかりのある有名人の手形が多く設置されているようだ。日野皓正さん、日野元彦さん兄弟のものも、渡辺真知子さんのものもあった。かもめえが飛んだあ?。やはり歌の似合う街だ。

     立て看板に「ドブ板クリスマスセール」のポスターを発見。
     いつ取材に行ったかばれてしまうではないか。「ドブ板」という言葉と「クリスマス」という言葉がどうにもミスマッチでいい。おまけに絵は花魁である。花魁と横須賀は、絶対に関係がないことを断言したい。


    出所不明のオブジェがちょいちょい出現。 ドブ板通りらしいミリタリー用品のお店。軍の払い下げ品を扱っていたのが始まりなんでしょうね。
      さすがスカジャン発祥の地。商店街の暖簾も横須賀ジャンパーと着物のコラボ。 さすがスカジャン発祥の地。商店街の暖簾も横須賀ジャンパーと着物のコラボ。


    海軍カレーだけに飽きたらず、ペリードッグなる名物も発見!顔ハメ看板をみると、ハメずにいられない編集長。 海軍カレーだけに飽きたらず、ペリードッグなる名物も発見!顔ハメ看板をみると、ハメずにいられない編集長。
  • 2016年
    (平成28年)
    02月22日
    (月曜日)

    ドブ板X’masセールの看板。聖なる夜にドブ板…このミスマッチ感がいいらしいです。 ドブ板X’masセールの看板。聖なる夜にドブ板…このミスマッチ感がいいらしいです。
    米軍だけでなく、海上自衛官にだって出会えちゃう。それがヨコスカの街。 米軍だけでなく、海上自衛官にだって出会えちゃう。それがヨコスカの街。
    訪れる時間が悪かったのか、ちょっとシャッターの降りたお店が多かったのが残念。それも深聞らしいといえば、らしい。 訪れる時間が悪かったのか、ちょっとシャッターの降りたお店が多かったのが残念。それも深聞らしいといえば、らしい。
    横須賀のゆるキャラは着ぐるみ化できない…
    駅の改札を出るとゆるキャラ「スカレーくん」がお出迎え。カレーを持っているのがマストだとすると、着ぐるみ化するのは難しそう…。 駅の改札を出るとゆるキャラ「スカレーくん」がお出迎え。カレーを持っているのがマストだとすると、着ぐるみ化するのは難しそう…。 サタンという名のバーなのに、注意書きは健全!しかもバーなのに禁煙。健全! サタンという名のバーなのに、注意書きは健全!しかもバーなのに禁煙。健全! 競いあうようにインパクト重視の店名をつけている一角…。さすがヨコスカブラジャー発祥の地です。 競いあうようにインパクト重視の店名をつけている一角…。さすがヨコスカブラジャー発祥の地です。
     ついでにと言っては何だが、横須賀駅にも寄ってみた。
     可愛らしい趣のある駅だが、駅頭に置かれたこの街のゆるキャラに脱力させられた。
     「スカレー」という、カモメの水兵さんがカレーを差し出しているキャラクターだ。横須賀の「スカ」と「カレー」、その重なる「カ」をつなげたネーミング。いいぞ。
    編集長が異常に惹きつけられていた「バー サタン」。看板をみると悪魔といよりも魔法使いなような気が…。 編集長が異常に惹きつけられていた「バー サタン」。看板をみると悪魔といよりも魔法使いなような気が…。

     少し歓楽街を歩いてみた。心を動かされたのは、BAR「サタン」だ。恐ろしい。きっと、この街の邪悪を一手に引き受けているのだろう。近寄ってみると、注意書きが。「当店は18歳未満の立入を禁止します」とある。サタンなのに!
    「スマイル」の近くには「笑っちゃいけない店」があり、「どっか?ん!!」やら「ニューじゅげむ」やら。寿限無が新しくなったのだろうか。

     これっきりにならないようにしたい街である。そんな無理矢理な。ここは横須賀。
    横須賀駅に降り立つ編集長。なぞのポーズは横がスカスカで「ヨコスカ」を表現しているらしいです。消失感溢れる表情に注目。 横須賀駅に降り立つ編集長。なぞのポーズは横がスカスカで「ヨコスカ」を表現しているらしいです。消失感溢れる表情に注目。
    駅前は海上自衛隊横須賀地方総監部のすぐ近く。太平洋戦争時代の三笠と、最新鋭の自衛艦を両方を眺められるのは横須賀ならでは。 駅前は海上自衛隊横須賀地方総監部のすぐ近く。太平洋戦争時代の三笠と、最新鋭の自衛艦を両方を眺められるのは横須賀ならでは。
    スポット情報

    【横須賀海軍カレー本舗】
     横須賀市若松町1-11-8 YYポート横須賀
     2階:よこすか海軍カレーレストラン
      平日
       11:00~16:00(LO 15:30)
      土・日・祭(夏休み)
       11:00~20:00 (LO 19:30)?
     1階:横須賀物産品販売・カフェ
      9:00~19:30

    【記念艦 戦艦「三笠」】
     神奈川県横須賀市稲岡町82-19
     観覧時間
     4月?9月  9:00?17:30
     3月・10月  9:00?17:00
     11月?2月  9:00~16:30




    編集長松尾貴史
    松尾貴史

     1960年神戸市生まれ。大阪芸術大学デザイン学科卒業後、研究室勤務のかたわら、ナレーターとしてデビュー。テレビ、ラジオ、映画、舞台、エッセイ、イラスト、カレー店など、分野にこだわらず活動。著書に「接客主義」「ネタになる統計データ」など。最新刊は「なぜ宇宙人は地球に来ない?笑う超常現象入門」を編み直した「超常現象・都市伝説」(PHP研究所)。