神保町(じんぼうちょう)
◆神保町(千代田区)
東京メトロ半蔵門線、都営三田・新宿線神保町駅下車

神保町マップ
 

 世界最大級といわれる書店街・神保町。「古書店数はここ20年で50近く増えているんです」とは玉英堂書店の4代目で、神田古書店連盟の広報担当・斉藤良太さん。今、神保町では斉藤さんら若い世代が奮闘中で、地元のさまざまな機関と連携を深めている。
古書店を身近に感じてもらおうと、インターネットサイト「神保町へ行こう」「ナビブラ神保町」を開設したほか、千代田区図書館で神保町の古書も調べられるようになった。
昨年10月には靖国通り沿いに本と街の案内所がオープン。神保町の情報を検索できるタッチパネルが無料で使用でき、常駐の案内スタッフが本や街のことを教えてくれる。案内所のBGMは「古本屋のワルツ」。神保町発信のCDとして一昨年の古本まつりに合わせてリリースした。


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 案内所で情報を仕入れたら、ノスタルジックなワルツを鼻歌に、古書店めぐり。歴史ある古書店に、最近できたばかりの個性的な古書店…。何軒見ても飽きることがない。靖国通り沿いの玉英堂書店=電話03(3294)8045=の二階を訪ねると、作家の肉筆原稿が所狭しと並び、まるで博物館のよう。美しい装丁の古書は眺めるだけでもうっとり。
書店めぐりの後は、喫茶店ラドリオ=電話03(3295)4788=へ。日本で初めてウインナコーヒーを出した店としても知られる。古いランプがともる薄暗い店内で、BGMのシャンソンを聴きながら日替わりランチ(950円)のナポリタンスパゲティを=写真(左)。

若者活躍 成長する古書店の聖地

 路地を挟んで目の前、タンゴ喫茶ミロンガヌオーバ=電話03(3295)1716=へ。戦前に建てられたレンガ造りの店内。静かに響くタンゴの音色に酔いながら、香り高いコーヒーや世界のビールが楽しめる。「常連さんが多く、学生時代に通い、定年後にまた戻ってくる方も。店で友達をつくる方もいて、旅行の写真を見せ合ったり、楽しそうですよ」と店長の浅見加代子さん=同右。



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 神保町駅近くのBIG BOY=電話03(3233)4343=は「ずっとジャズ喫茶のおやじになりたいと思っていた」という気さくな店長林邦裕さん=同左=が昨年オープンした店。堅苦しさを一掃した明るい店内では、客同士がおしゃべりに花を咲かせ、あっという間に仲良くなってしまうとか。
 神保町は古きも新しきも、常連さんもいちげんさんも、みな気持ちよく共存していた。(池沢なつ)