永田町(ながたちょう)
◆永田町(千代田区)
東京メトロ有楽町・半蔵門・南北線永田町駅、銀座・南北線溜池山王駅ほか下車

永田町マップ
 

 溜池山王駅から地上に出ると、四方八方に警察官が。緊張感に包まれた首相官邸のそばを歩くのは、昼でもちょっとたじろぐ。
  外堀通りを渡り、溜池交差点の角にあるコマツビルへ。かつてブルドーザーがあった屋上が庭園とな り、毎週金曜午後2~4時に一般開放されている。1966年に開設された桜庭園をはじめ、デッキガーデン、スクエアガーデンの3つからなり、千種以上の草 花が育つ。「屋上緑化のはしり。ヒートアイランド対策の効果が期待できます。最近は果樹が増えて社員の楽しみにもなっています」と維持管理を担当する日本花の会=電話03(3584)6531=の金富信行事務局長。ここは知る人ぞ知る都会のオアシスだ=写真下。


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 コマツビル裏手にある和菓子の浅田屋=電話03(3583)3445=は創業100年以上の老舗。「『こんな所に店 が』とよく驚かれます」と店主の下村宏さんは笑う。午後には食後のおやつを買い求めるサラリーマンやOLが列をつくる。腰の強いおもちで食べ応えのある豆 大福が大人気。「小豆やもち米といった材料が良くなければおいしいものは作れない。石臼ときねでつくので、音がして周りには悪いが、これだけは譲れない製 法」とご主人。


ビジネス街 週末にも楽しみ

  昼時になると途端に街に人があふれる。潔い名前に引かれて入ったシェフ桜井の溜池食堂=電話 03(3560)6280=でランチ。Bセット(1500円、平日のみ、写真右)をいただく。ビジネス街ということもあって、ボリューム満点。「この辺りは洋食系も多く激戦区。『今日は何を食べよう』って考える時に候補に挙がり続ける店でありたい」とシェフの桜井正巳さん。
 オフィス街を抜け、3月にオープンした赤坂サカスへ。赤坂Bizタワーは高さ約180メートルで、周辺の新たなランドマーク。話題のショップやレストランが入り、早速行列ができる人気店もある。




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 そのおひざ元にあるのが明治28年以前の創業、あんみつ材料の相模屋=電話03(3583)6298。がらがらと戸を 引くと昔ながらのガラスケースの店構え。伊豆七島産の天草を100%使った寒天(かんてん)をはじめ、あんこや求肥(ぎゅうひ)、みつに至るまですべて手作り。「赤坂サカスができて、特に週末は人の流れが変わりましたね」とご主人の宮治敏明さん=写真(左)=は言う。
  ビジネス街に新しいスポットが誕生し、さらに変化を続けるこの界隈(かいわい)。今後も目が離せない。(吉田美穂)