墨田(すみだ)
東武伊勢崎線鐘ケ淵駅下車
墨田 マップ
昭和の活気 今も

 隅田川ゆかりの寺社や伝説が残る墨田は明治以降、鐘淵紡績と共に栄えた町だ。工場は43年前に閉鎖したが今も駅から店が点々と連なり当時の活気をしのばせる。工場跡近くには戦災を免れた木造の店も残り、そば店坂むらの格子窓は内側がモダンな色ガラスで彩られていた。「料亭なども手がけた大工が建てたそうです。昔の正月は浅草で映画を見た帰りに立ち寄る女性従業員でにぎわっていました」と4代目の清水順一さんは話す。

 創業時はわらじを売っていた大鳥百貨店は戦後、客の需要に応え百貨店に。「化粧品売り場も区内一早かったわよ」と86歳になる大鳥千代さんは話す。盆ぢょうちんからスマホ用のメモ帳まで今も「何でもそろう」と評判だ。

 路地裏からは時々、シュルルル…、ガッチャンガッチャン…と機械音が聞こえてくる。

 森谷芳治さんは親が営んでいた工場跡地に移住し6年前、カフェ・エフォートを開いた。「コーヒーにもこだわっていますが接客が第一。地元とのつながりを大事にしています」。店には多世代がくつろぎ、お裾分けを持参する客や学校から帰宅した娘さんとあいさつを交わす客もいる。

 昭和の色が残る街に明るい色が溶け込んでいた。(武居智子)

(電話)

★軟式野球資料室(ナガセケンコー)03(3614)3501  ★大鳥百貨店(3610)0051  ★カフェ・エフォート(3610)3239  ★坂むら(3611)6555

2012年7月14日(土曜日)掲載分

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