千駄ヶ谷(ぜんぷくじ)
JR中央線千駄ヶ谷駅下車
千駄ヶ谷 マップ
老舗が並ぶ別の顔

 千駄ケ谷駅の改札を抜けると、東京体育館のそびえる広場に出る。だが、その脇から街へと続く道へ足を踏み入れると、表の顔とはまるで様相の違う隠れ家のような空間がある。

 終戦後しばらく、千駄ケ谷は都内有数の風俗旅館街だった。健全化を求める住民運動を受け渋谷区は昭和30年代に一帯を文教地区に指定、旅館や歓楽施設の新規開業ができなくなった。以来、閑静な住宅街が守られてきた。

 鳩森八幡神社手前にあるステーキ・CHACOあめみやは、手作りの石窯が自慢だ。2代目店主・雨宮登志夫さんは「炭焼きで豪快に焼くのがこだわり。近隣のサラリーマンに喜ばれてます」と話す。

 鳩森八幡神社を下り、国立競技場方面に向かう通り沿いにある定食店・ありんこの2代目渡辺信さんは「先代の味を貫き通してます。お客さんはほぼ地元の方」。この地で生まれ73年、老舗そば店とち義屋2代目の浦田公義さんも「東京五輪のあったときも、それほどの影響はなかったですね」と振り返る。

 どんな時代となろうとも地元客を大切にする老舗が、街に優しい空気を吹き込んでいる。 (はやしひろ)

(電話)

★ありんこ03(3408)8351  ★SHIZEN(3746)1334  ★CHACOあめみや(3402)6066  ★とち義屋(3401)2414  ★パウルコーヒー(3404)1988  ★フラクタス(6447)0080  ★盆栽自転車店(3497)8885  ★ライフエディトリアルストア(5786)4122

2013年04月20日(土曜日)掲載分

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