荏原(えばら)
東急目黒線武蔵小山、東急池上線戸越銀座、都営浅草線戸越駅下車
荏原 マップ
地元密着の心意気

 東海道の脇街道の一つ、中原街道が通る荏原周辺は竹林や畑が広がっていたが、大正末ごろから、武蔵小山駅や戸越銀座駅ができ長い商店街が集まる活気ある住宅街になった。

 3階まで続くスロープや壁画の見事な星薬科大学の大講堂は戦後、地域のホールとしても使われ、近所の人が「ボクシングも見たよ」と懐かしむ。

 駅や大講堂と同時代にできた清水湯では、3代目の川越太郎さんが「地域貢献」の家訓を受け継ぎ、父に続いて2つ目の温泉を掘削。5年前に改装したが、「昔の雰囲気を大切にしています。裸のお付き合いで、心と体を温めてほしい」と、番台をフロントに変えても、人情味あふれる会話と笑顔は変わらない。

 路地裏で3代続く畳店、ひさごやの2代目佐藤俊夫さんは、子どもができた数十年前「ベビーカー用ござシート」を考案。以来、地元で評判を呼び、孫世代にも喜ばれている。国産のやわらかいイグサを使い香りも肌触りも抜群だ。口コミやネットで広まり全国からも注文があるという。

 道端の江戸時代からある石仏や稲荷(いなり)も大切に守られ、商店街の外れにできた若い店主の店でも、地元密着の心意気が感じられた。(武居智子)

(電話)

★星薬科大学03(3786)1011  ★ひさごや畳店(3782)4289  ★清水湯(3781)0575  ★青柳(3781)4394  ★キッチンリブズ(6426)6098  ★おいしいやかわいいや(3781)0370

2013年06月15日(土曜日)掲載分

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