南千住(みなみせんじゅ)
JR常磐線・東京メトロ日比谷線・つくばエクスプレス南千住駅下車
南千住 マップ
助け合い精神の町

 仙成食堂は朝6時に開店する。山谷(さんや)の労働者に「酒より故郷の飯を」と杉山六郎さんが始めた。「息子が継いだ今も街でよっオヤジって声をかけられます」。南千住は都の外れで人やモノの往来などを担ってきた。「助け合い精神が根付く町。もっと住人に愛される街にしたい」と杉山さんは長年、地域の活動にも努めている。

 2丁目ではものづくりも健在だ。ムラマツ車輛は、宅配業で見直されている小型のリヤカーを開発。森田鞄製作所は革を厳選し軽くて丈夫な旅行かばんを作り上げている。泪橋大嶋屋は浅草酉(とり)の市を前にちょうちんの文字書きに忙しい。

 街は旧国鉄用地などの再開発で新住民が増え、史跡を訪ねる人や安宿を求める外国人観光客の姿も目に付く。各地のアートプロジェクトに参加してきた理容師の海老江重光さんは「地元でも」と3年前から、町の記憶を1万枚の紙に写す企画を始めた。地域を見つめ直し新たな魅力を育む活動だ。学校などと協力して作った南千住検定のガイドブックは今秋、早くも改訂版を発行。「地元ゆえの難しさはあるが、時間をかけてつながりを広めたい」と情熱を燃やしていた。(武居智子)

(電話)

★NPO法人千住すみだ川(BARBER'S SHOP AB内)03(3801)3428  ★仙成食堂(3803)5210  ★犬竹魚店(3801)5223  ★森田鞄製作所(3891)0886  ★ムラマツ車輛(3803)0661  ★市川商店(3801)5898  ★泪橋大嶋屋提灯店(3801)4757  ★重盛商店(3801)6830

2013年10月19日(土曜日)掲載分

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