西池袋(にしいけぶくろ)
JRなど池袋駅下車
西池袋 マップ
江戸川乱歩も住人

 西池袋の住宅街に残る自由学園明日館は、教室や食堂のデザインにも大正期のモダニズムが感じられ心地いい。ジャーナリスト羽仁吉一、もと子夫妻の「家庭的な場で真の自由人を育てたい」という思いに、帝国ホテルの設計で来ていたフランク・ロイド・ライトが共感して生まれた、学園創設時の校舎だ。今は講座や結婚式の会場としても生かされている。

 近所にあるポポタムは、大林えりこさんが散歩中に見つけた空き家に開いたブックギャラリー。「後から絵本や文学にゆかりのある地だと知りました」。開店の翌年、出版社と『ロシアのわらべうた』を復刊した。その絵を描いた丸木俊も、かつて街にあった「アトリエ村」の住人だったという。

 立教大学の北には引っ越し魔の江戸川乱歩が26軒目に選んだついのすみかがある。土蔵の書棚や8ミリ映像、自分の記事や家の間取りにも解説を記した「貼雑(はりまぜ)年譜」など緻密に記録整理された資料が推理作家らしい。

 近くの光文社ビルにはミステリー文学資料館もあるが、乱歩邸とは関係がないそうだ。この街のどこかに、人が引き付け合う秘密の何かが隠されているのかもしれない。(武居智子)

(電話)

★豊島区立郷土資料館 03(3980)2351  ★自由学園明日館(3971)7535  ★自由学園明日館JMショップ(3971)7297  ★立教大学江戸川乱歩記念 大衆文化研究センター(3985)4641  ★ミステリー文学資料館(3986)3024  ★ブックギャラリーポポタム(5952)0114  ★ラ・ファミーユ(5958)0431  ★中国家庭料理 楊3号店(3985)9247

2013年11月02日(土曜日)掲載分

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