台湾で人気の「豆花(トーファ)」専門店、東京豆花工房の田辺与志久さんは「妻の故郷である台湾と日本をつなげる仕事をしたかった」と話す。日本の食材を使って本場の味を再現すべく試行錯誤を重ねた。この地にオープンしてもうすぐ1年。じわじわファンを増やし、日本に住む台湾の人も故郷の味が恋しくなったとき訪れるという。
かんだやぶそばの堀田康彦さんは、街づくりに積極的に関わっている。「都心空洞化が問題になっていた30年ほど前、私も通った淡路小学校の廃校が決まったとき、危機感を覚えました。ここで本腰を入れないと神田の歴史、文化、情緒が消えてしまうと思ったんです」。時代による変化は受け入れつつ「神田が良くなることにはなんでも賛成、悪くなるならなんでも反対」の姿勢を貫く。(柴崎朋実)
2016年10月29日(土曜日)掲載分
上記は情報が変更されている場合がございます。ご了承ください。