飯倉(いいくら)
◆東京メトロ日比谷線神谷町駅下車

飯倉マップ
外交史を実感

 麻布郵便局、ロシア大使館と、重厚な建物が並ぶ外苑東通り。なかでも目を引くのは、白い堂々とした外観の外交史料館だ。幕末からの外交史料を約6万冊保管 し、展示コーナーには、顔写真の代わりに「鼻、高き方」などと書かれた幕末のパスポートなど、興味深い外交史料が陳列されている。展示品は高度な技術で実 物と寸分違わず作られた複製だが、閲覧室で実物を見ることもできる(閲覧室利用は18歳以上)。

 「日米修好通商条約の条約書など、歴史の教科書に出てくるような史料もあります。終戦直前の外交記録などは実物を手にすると当時の緊張感が伝わってきます」と外務省外務事務官の熱田見子さん。別館展示室では、「日英交流事始」展を開催している。

 飯倉交差点から三年坂を下ると、古い民家が並び、ビルの谷間のエアスポットに迷い込んだ気分に。吉田苞竹(ほうちく)記念会館の隣には、書家・吉田苞竹 が住んだ日本家屋がある。内部に土蔵があり、珍しい。明治22年に建てられた貴重な建築だが、今年から始まる再開発事業で数年後には消えゆく運命だとい う。「今のうちによく見ておいて」との町の人の声が寂しく響いた。(池沢なつ)



(電話)
★外交史料館 03(3585)4511★吉田苞竹記念会館(財団法人書壇院) (3583)0762
 ★ミンスクの台所 (3586)6600★ストップおんだん館 (5114)1284★麻布だんご榎屋 (3584)2353

2009年6月27日(土曜日)掲載分

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