深川(ふかがわ)
◆東京メトロ半蔵門線・都営大江戸線清澄白河駅下車

深川マップ
寺町情緒残す路地

 運河が縦横に走る深川。だが名は川でなく土地を開拓した人の姓に由来。江戸時代、海辺に資材や寺や人が集う街ができ、一帯の呼び名になった。町名が海辺橋の南側に残る。

 橋の北側には明治創業の和菓子屋が2軒。「藤村」は関東大震災の復興で建てられた鉄筋コンクリートの店舗長屋にある。「おやじだけが疎開せず残り、空襲 の火を消し全焼を免れた。戦後は都電の安全地帯(停留所)から人があふれ出て、忙しかったね」と3代目の辻井正巳さん。

 「伊勢屋」の専務本間正志さんは「ここは木場の入り口で、活気がありましたよ。移転で仙台堀のいかだ(材木)も消えたけど、今は“桜いかだ”が楽しみです」。川岸に桜が植えられ、彼岸の今ごろから街中、墓参りと花見でにぎわうそうだ。

 日本最大の閻魔(えんま)大王座像がある法乗院など寺社めぐりが楽しめる深川2丁目は、静かな住宅街。路地にある「深はま」は隠れ家的な人気店。「でもお客さんが広めてくれなくって…」と店主の榎本公彰さんは苦笑い。

 海辺橋のたもとには旅支度の芭蕉像。1周年を迎える「ハネ・カフェ」では、国内外のエアライングッズが心を春の旅路へ誘ってくれる。(武居智子)



(電話)
★藤村 03(3641)2739 ★伊勢屋 (3641)4844 ★深はま (3641)5987 ★アプリ・ラ・ポルタ (3641)2057 ★ハネ・カフェ (5620)0387 ★ごえもん (5245)5690 ★深川東京モダン館 (5639)1776

2010年3月20日(土曜日)掲載分

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