言問橋(ことといばし)
◆都営浅草線、東京メトロ銀座線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス浅草駅下車

言問橋マップ
江戸以来の問屋街

 言問橋は昭和3年生まれ。「言問」の呼称は江戸末期創業の「言問団子」が元祖で在原業平の「名にし負はばいざ言問はん都鳥~」から命名。店は東京大空襲の被災を免れ、明治期の皿などがかわらぬ味とともに残る。

 向かいの「長命寺桜もち」は約300年続く桜もち発祥の茶屋。江戸の人々は花見や吉原への途中船で立ち寄ったそう。人気が店の浮世絵にもうかがえる。

 この隅田川東岸は花柳界のある向島。今も十数軒の料亭が連なり足袋を作る店も残る。「通りに芸者さんが見えたらサッといつもの足袋を出すんですよ」と 木枠のガラス戸の前でミシンを踏む「めうがや」の5代目石井芳和さん。店の造作や仕立ての手間に、代々の心配りが詰まっている。

 西岸の浅草寺裏手ははきもの問屋街、花川戸。「終戦後は焼け野原で翌年もバラック2軒。問屋ではうちが最初に再建しました」と95歳の合同履物社長田 中亨さん。創業時は鼻緒専門問屋で、はきもの全般の小売りをする今も店には鼻緒がズラリ。歌舞伎などのはきものもあつらえ、店員さんが忙しく鼻緒をすげか えている。世界一をめざすタワーを一望する橋のたもとには、江戸以来の文化を足元から支える人々が生きていた。(武居智子)



(電話)
★すみだ郷土文化資料館 03(5619)7034 ★長命寺桜もち(3622)3266 ★言問団子(3622)0081  ★埼玉屋小梅(3622)1214 ★めうがや(3626)1413 ★唐変木庵(3623)2540 ★カド(3622)8247 ★金泉(3841)6380 ★ マーブル刷毛 (3875)3444 ★合同履(3844)2225

2010年5月15日(土曜日)掲載分

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