千住桜木町(せんじゅさくらぎちょう)
◆東京メトロ千代田・日比谷線、JR常磐線、東武伊勢崎線、つくばエクスプレス北千住駅下車

千住桜木町マップ
名残桜が町名に

 千住桜木は明治時代の「桜土手」。荒川放水路開削後、火力発電所ができ、消えた桜をしのび町名に。元宿神社前には住民の熱意で復元した桜並木がある。

 今は無線鉄塔1本の殺風景な町だが、「昔は四本煙突の下に家が密集し家具などの町工場もあって活気がありました」と三豊鮨(ずし)の今井ハルエさん。息 子の淳三さんも「ガラ(石炭のかす)で真っ黒な路地でよく遊びました。解体の時は鉄の玉が当たるたびに教室が揺れて」と振り返る。1964年に解体され、 元宿小学校の滑り台となっていた煙突の半円鉄管は、廃校ののちはモニュメントに生まれ変わり、跡地に開校した帝京科学大学に置かれている。

 町と都電の終着駅があった日光街道の間には2本の長い商店街。銭湯が多く古い家屋も残り、下町らしい暮らしと笑顔に出合えた。

 荒川ビジターセンターで活動する「荒川の昔を伝える会」は一昨年、お化け煙突の写真や思い出を収めた『荒川の昔』第3集を発行した。「小学生から手紙が 来るなど多世代にもつながりが広がりました」と会員の坂田佳久さん。下町のシンボルは多くの思い出とともに今も街に生き続けている。(武居智子)



(電話)
★荒川ビジターセンター 03(5813)3753 ★三豊鮨 (3881)0693 ★上田屋足袋店 (3888)2506 ★千寿山荘 (3879)1513 ★マルギクベーカリー (3881)5082 ★喜田家 0120(388)190

2010年6月26日(土曜日)掲載分

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