白鬚橋(しらひげばし)
◆東武伊勢崎線東向島駅、曳舟駅下車

白鬚橋マップ
知恵と技の宝庫

 大正時代、地元住民が基金を募ってかけた白鬚橋。当初は木橋で通行料をとったそう。「もとは渡しがあり、うちは舟のお客に土手のヨモギで作った草餅(く さもち)を出す茶店でした」と話すのは、志゛満ん草餅の4代目鈴木健志さん。今も野生の新芽にこだわり、さわやかな風味が評判だ。

 東向島にはきびだんごの引き売りや商店街が残り、伝統工芸の職人魂も健在。 押し絵羽子板の西山鴻月さんは「日々、明日はこうしようと思う心で続けています」と、89歳の今も歌舞伎に足を運び臨場感あふれる作品を創作。江戸木箸(きばし)の竹田勝彦さんは「箸は命をつなぐ道具」と、手や料理に合う多種多様な箸を考案している。

 路地裏を歩くとあちらこちらで雨水をためたタンクや手押しポンプや 水琴窟(すいきんくつ)に出合う。「雨にまつわる伝説や史跡も多い街」と天水研究所の所長村瀬誠さん。墨田区職員時代から約30年、住民と取り組んできた 雨水利用は世界的規模に発展。事務所には、東京スカイツリーの雨水利用システムやバングラデシュでの活動などがパネルで紹介されている。

 スカイツリーを見上げる下町は知恵と技の宝庫。軒下の朝顔も塔に負けず天高く伸びていた。(武居智子)



(電話)
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2010年8月7日(土曜日)掲載分

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