一之江(いちのえ)
◆都営新宿線一之江駅下車

一之江マップ
江戸野菜で新名物

 江戸の台所と呼ばれた江戸川区は、今も都内でも有数の農業生産高を誇る。一之江新田を開発した田島家は代々名主を務め、約230年前に建てられたかやぶきの母屋などが名主屋敷として公開されている。

 この地で生まれた江戸野菜の小松菜を商品開発する活動も盛ん。長寿庵の富井茂一さんは生の小松菜を2割ほどうどんに混ぜ込んだ。「青菜の癖がなく食べやすいと好評です」。色鮮やかでコシがある。さくらやの江戸川もちに入っているのも、近所の農家が作った新鮮な小松菜。駅そばの野菜の自動販売機には旬の野菜各種が並び、買い物客が絶えない。

 水の豊かな土地柄、明治末ごろから金魚の養殖も盛んに行われていた。昭和初期に20カ所以上あった養殖場は激減したが、「やなぎ出目金」など江戸川生まれの金魚は愛好家にもよく知られている。親水公園では、新緑の季節になると水遊びの子どもやウオーキングの人々の数が増加する。

 「古くからここに住む方々の話を聞くのは楽しい」と言うパティスリーキャンソネーズの池目研司さんのようにここには新しい世代の店も根付いている。暮らしやすい街には自然と人々が集まってくるのだろう。(大川陽子)



(電話)
★一之江名主屋敷 03(5662)7176(江戸川区文化財係) ★そば処長寿庵 (3654)6739 ★ぱん工房ぶれーめん (3674)8344 ★だんごさくらや (3656)3248 ★A LA VERA (5674)2854 ★ラ・フィーユ (5661)8030 ★パティスリー キャンソネーズ (3674)6399 ★FLORIST YAMAICHI (5661)8783 ★佐々木養魚場 (3651)2826

2009年4月25日(土曜日)掲載分

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