中村橋(なかむらばし)
西武池袋線中村橋駅下車
中村橋 マップ
のどかさ 今に残す

 中村は古い伝承を持つ。南北朝時代に僧・良弁(奈良時代の良弁とは別人)が諸国66カ所を巡拝し写経を続け、最後に留まったのがこの地だといわれる。ゆかりの古社寺や史跡に触れながら静けさの中を散策する。住宅の合間にはところどころ、ネギや大根の畑が点在し、のどかな雰囲気が漂う。「子どものころはあたり一帯畑ばかり。学校の窓から富士山が見えました」と夢弦堂の西貝清さんは昔を懐かしむ。

 戦前から土地区画整理事業による宅地化が進み、昭和40年代には農地や樹林地が次々と消滅した。南蔵院近くで47年間、店を構える肉の松屋、内山勝行さんは「当時は多くの農家が土地を手放し、住宅地の街へと急速に変わっていきましたね」と寂しそうに語る。

 練馬区ではいま、『みどり30』という計画を策定し、緑豊かな街を再び築こうと、緑被率30%を目指している。

 「(都心に近いのに)田舎っぽいところがいいんですよ」と糀屋三郎右衛門の辻田雅寛さんは語る。都内各地が変貌を遂げる中、あえて『かつての静けさを取り戻そう』という行政と住民の思いが、この街を守っているように感じられた。

(電話)

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2011年2月26日(土曜日)掲載分

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