牛込神楽坂(うしごめかぐらざか)
都営地下鉄牛込神楽坂・牛込柳町駅、東京メトロ神楽坂・早稲田駅、JR飯田橋駅下車
牛込神楽坂 マップ
文豪が導く迷路へ

 戦国時代の城跡や江戸の町割りが残る牛込神楽坂かいわいは、寺や家の間に小道や坂が入り組み迷路のよう。文豪が暮らした旧居跡を探して歩いていると、隠れ家のような店にも出合えた。
 「うす沢」は尾崎紅葉旧居跡のある路地に立つ、古家をいかした器の店。「買った総菜も好きな皿に盛るだけで満足感が変わるでしょ」と店主の臼沢裕美さんが、手ごろな一点モノをそろえている。
 泉鏡花旧居跡近くにある現代アートのギャラリー「eitoeiko」は、癸生川(きぶかわ)栄さん夫婦が家を改築して開いた光あふれる土間のような空間だ。「祖父は肖像画家でしたが、近所にも芸術家や関心の高い方が多く喜ばれています」と妻の英子さん。隣にはカフェもでき、新たなコミュニティーが生まれている。

 「キイトス茶房」は牛込中央通りの建物2階にある。本箱の上にもカウンターにも行儀よく本が並び、読書家の書斎のようだ。店主の清水敬生さんは9年前、50歳を節目に司法書士を辞め開業した。「神楽坂一回転率の悪い店」を自任するが、本の貸し出しもしており約1200人もが登録す。地蔵坂の寄席に通っていた夏目漱石も、生きていたらきっと一服しに立ち寄ったに違いない。(武居智子)

(電話)

★キイトス茶房 03(5206)6657  ★eitoeiko(6479)6923  ★うす沢(5228)6758  ★漱石公園(新宿区みどり公園課)(5273)3914

2011年7月9日(土曜日)掲載分

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