赤城下(あかぎした)
東京メトロ東西線神楽坂駅下車
赤城下 マップ
伝統とモダン融合

 赤城山麓出身の豪族が居城を築いたといういわれがある高台に立つ赤城神社は一昨年、伝統とモダンを融合した姿へとリニューアルした。境内にはガラス張りのカフェがあり、幅広い世代の参拝客が集う。宮司の風山栄雄さんは「人生儀礼などの慣習も伝統文化も新たに伝え続けなければ残らない」と神楽坂の芸能文化を発信する催しも開いている。
 赤城下へは裏の赤城坂から一気に下る。「路地の暮らしが見えるこの坂を永井荷風は好んだそうです。小さく古い町割りや文京区へ抜ける流れなど、表の神楽坂とは違う空気感が魅力ですね」とギャラリー坂の中川英之さんは語る。常設棚には表情豊かな工芸作品を並べ、週替わりの展示も坂の魅力になっていた。
 坂の先は神田川の石切橋。かつては石材店が多かったが、戦後、坂上の町に出版社が増えたことで、製本や印刷工場が集まった。元印刷工場をギャラリーにしたオオシマファインアートでは、榎倉康二がのこした1978年の作品を公開中だ。「時を経ても力強さを失わない作品を、現代の作家にも残してほしい」と20~40代の作家を抱える大島義之さんは話す。
 鎮守を仰ぐ町々に文化のつぼみがほころんでいた。(武居智子)

(電話)

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2012年4月7日(土曜日)掲載分

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