東京ほっとコラム



私の読書観を変えた公園

2017/06 場所、風景(23区エリア / 杉並区)

 杉並区立中央図書館に隣接している「読書の森公園」。
 交通量の多い青梅街道から僅か200mほどしか離れていないとは信じ難い位の静寂が一帯を包み込んでいる。歩道を軽く一周してみると、足元にモニュメントが点在していることに気付いた。それらは本をかたどった珍しいデザインであり、読書意欲を高めてくれる。名称通りの木々の多さに加えて、アンネのバラが植えられた花壇、東屋や池なども配された閑静な園内には、何とも言えない風情が漂っている。
 散歩しながら思わず安堵の溜め息を吐いた私は、やがてベンチに腰掛けた。おもむろに本を開いてみれば、開放的な空間が心を伸びやかにしたのだろうか、普段とは違う感覚で活字の世界に浸ることができた。清々しい気分で公園を後にする頃には、読書は屋内で勤しむものというそれまでの私の考えに変化が生じていた。
 読書を趣味とされている方々には、特にお勧めしたいスポットである。

(埼玉県 成本 孝宏)


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西荻昼市はストリートフェア

2014/06 行事・風物詩(23区エリア / 杉並区)

日本人はお祭りが好きなはずなのに、開催されるのは年にたったの1回と相場が決まっている。これは寂しい、というので西荻窪には昼からエスニック料理とアルコールで盛り上がれるお祭り風イベントがある。その名も「西荻昼市」。

杉並区西荻窪駅南口から徒歩1分というバツグンのアクセスの柳小路で行われるこのイベントは横丁好き、酒好き、エスニック好きにはこたえられない。

アメリカのブロックパーティやストリートフェアにも通じるこの賑やかな催しでは狭い小路の両脇にひしめくタイ、韓国、インド、沖縄などの居酒屋や料理店がドアを開放して安くて美味しい料理と酒を販売する。

辺りにはいい匂いが立ちこめ、たくさんの笑顔が行きかう。
この日ばかりはエキゾチックな料理をつまみに、昼からほろ酔いになるという贅沢を味わってみてはどうだろうか。毎月第3日曜日11時から4時頃まで。

(東京都 工藤明子)


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隠れたロマン~善福寺公園~

2013/12 場所、風景(23区エリア / 杉並区)

杉並区、騒がしい青梅街道から少し入った、閑静な住宅街。所々に保護樹林があり、かつての武蔵野の面影がちらほら。行き交う人はみな穏やかで、大都会東京とは思いがたい。
そして、この町の住人のオアシスが「善福寺公園」だ。
池を囲んだ遊び場。小さな子供たちの楽しそうな声と、それを見守る母親たちのママトークが、この公園の主な“BGM”。そんな普通の公園だが、悠久の歴史が密かに息づく公園でもある。
遥か昔、奥州征伐の際に、かの源頼朝が立ち寄っているのだ。
頼朝が立ち寄った時のこの公園、地域はどのようなものだったのだろう?幕府を開き、将軍になった頼朝は、この場所のことをどのように思ったのだろうか?今はもう誰も知ることなど出来ないが、出来ないからこそ、想像が膨らむのである。
かつて大勢の武士と軍馬で騒がしかったであろうこの場所は、今、当時とはうって変わった穏やかな空気に満ちており、今もまだ存在している。

(埼玉県 佐藤伸一)


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連鎖に含まれた子ども

2013/04 行事・風物詩(23区エリア / 杉並区)

落ち着きなく前を歩く小学生の男児が身をひゅっとかがめて手早くタンポポの茎を折って、ふっ!と綿毛を吹き飛ばした。
あ! 昨日写真を撮ったばかりの完璧な綿毛で、今日の観察を楽しみにしていたのに予想外だ。
男児は用済みになった茎をぽいと歩道に捨てて父親のもとに駆けていった。
今日も遊歩道、「桃園川緑道」を歩いて阿佐ヶ谷まで所用に出掛けた。街はコンクリートに舗装された道ばかり。
この遊歩道脇の花壇は、規模こそこぢんまりしているものの、季節を感じさせてくれる貴重な場所で、地域住人やボランティア団体による色取り取りの草花に足を止めて見入ることも多い。
さて、先程のポイ捨て現場を見れば、同じような綿毛のついたタンポポがほんの一日で明らかに増えており、彼が折ったのが昨日のタンポポかなんてわからなかった。
かつては自分も茎を折ったはずで、子供らの仕業も飛散の連鎖に含まれているのかもしれない。

(東京都 萩原優佳)


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やっぱり踊りはやめられない!踊りを見るのもやめられない!

2012/06 行事・風物詩(23区エリア / 杉並区)

東京高円寺阿波踊りは毎年8月の最終土曜・日曜に行われる。阿波踊りのすごいところは、老若男女が踊るというところだ。総勢1万人!男踊りや女踊りもあり、色鮮やかな衣装も様々で、心弾むリズム。最近は隊形が変わったり、止まってポーズを見せたり。ずっと見ていても飽きるということがない。
好きな掛け声は「ヤットサー、ヤットサー」、そして「やっぱり踊りはやめられない!」である。
私自身は踊ろうと思ったことはない。というのも体育館や空き地で阿波踊りのハードな練習をしているのを見ているのだ。大勢の観衆の前で自信を持って踊れるようになるにはかなりの練習が必要なのである。
知り合いには「TVで見れば十分」という人達が多い。しかし少し無理に誘って行くと、皆大喜びする。やはり踊りというのは生で見て熱い思いを共有するに限ると思う。まだ見たことがないという方、是非とも一度は見に行っていただきたい。

(東京都 菊川 真澄)


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