東京ほっとコラム



後世に残したい銭湯文化

2015/12 場所、風景(23区エリア / 墨田区)

上京して4年目を迎えた。田舎から出てきた私にとっては、全てが新しく、そして、人も街もなんだかとても忙しく感じる。そんな慌ただしい日常の中で、私の楽しみの一つが銭湯に行くことだ。今日は、両国にある創業明治15年の老舗銭湯「弁天湯」に行く。 脱衣所から浴室に一歩足を踏み入れると、目に飛び込んでくるのが黄色いケロリン洗面器。年季の入った洗面器はひび割れしているものも多い。この地でずっと色々な人の汗を流し続けてきたんだなぁと弁天湯の歴史を少し垣間見れた気がした。湯船につかっていると、 向こう側の男湯から 「そろそろ出るよ~!」とのお声がけが。 近くにいたおばさんが「先にあがってて~!」 ってやりとりしてて、なんだか昭和っぽくて癒された。近所の方々の世間話も心地よい。風呂あがりの牛乳の旨さときたら、この日の終わりになんともふさわしい。 下町の銭湯文化にほっこりした1日だった。

(東京都 齋藤絵梨奈)


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銀座線の夜は込む

2012/12 生活、暮らし、趣味(23区エリア / 墨田区)

銀座線の夜は混む。つり革につかまった二人の女性は早口で喋っている。「今日やめたわ。辞表を出したの」「そう。しばらく休むのも良いよね」もう一人は両手でつり革につかまって片手に顎を寄せ、眠そうに相槌をうっている。腰に手を当てて何かを決心したように女性は鞄を肩にかけ直して手帳を出した。「何ていうか、私たち、派遣じゃん。もう、あらゆる派遣を遣りきった感じがするの」「これからどうするの?」心なしかもう一人は微笑んで、これから迎える冬の寒さを思い遣って心の中で笑っている。「しばらく休むわ」手帳を閉じて、鞄の中から紙包みを出した。香ばしい匂いがした。「クロワッサン」女性は言った。「いつもこれで元気を出していたわ。一つあげる」「一寸足を延ばして、クリスマスツリーでも見に行かない」「ツリー?」「行く暇もなかったでしょ。結び目の無いリボンを建てたみたいなスカイツリー見に行こうよ。定期券は越しちゃうけど」

(東京都 水川 要)


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ソラマチ

2012/09 ショッピング、お店(23区エリア / 墨田区)

スカイツリー、と言うよりはその御膝元のソラマチに妻と行ってきました。
スカイツリーに上るのは到着した時間が午後2時ごろということもあり、行列ができているので諦めて、ソラマチ散歩となりました。
最初に目についたのは地面から噴き出た噴水の間欠泉。暑い日だったので、子供たちが水浴びをしてはしゃぎまわっていた。中には紙おむつをしている子供もいた。その周りにベンチに座って親御さんたちが子供の遊ぶ様子を見ていた。
ソラマチは座れるところが多い。お店で買った食べ物をベンチに座って食べることができる。
ベンチに座ってたい焼きを食べた。スカイツリーを見上げながら食べると解放感がある。
ソラマチには洒落た食べ物のお店がたくさんある。ありすぎる位ある。
ソラマチは何か懐かしい感じがした。しばらくして思いついた。
子供のころ読んだ童話のお菓子の家だ。
私と妻はヘンデルとグレーテルになっていた。

(千葉県 濱田 傳)


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東京スカイツリー~墨田区「すみまるくん」でアクセス~

2012/03 レジャー・観光、名所(23区エリア / 墨田区)

関西に住む両親に東京スカイツリーを見せたいと思い立ち、東海道新幹線で東京駅まで来てもらった。事前の下調べで東京スカイツリーに最も近いJRの駅は錦糸町駅だったので東京駅を地下へと向かい、総武線快速で3つ目の錦糸町駅まで乗車し、北口で降り立った。ビルの間からニョキッとスカイツリーが顔を出す。錦糸町駅ビルの小奇麗な飲食店街で昼食をとり、いざ、スカイツリーへ。と思った時、「すみまるくん」というスカイツリーへと向かう墨田区のコミュニティーバスを見つけた。大人100円、子供50円という下町らしい優しいお値段で両国国技館、墨田区役所を経由し、約40分で目的の場所へ。バスの天井は透明で中からスカイツリーを眺めることができた。目的の場所に到着してバスから降り立つと空一杯にそびえ立つスカイツリー。「おしなりくん」も登場し、一緒に記念撮影。日本に希望を与えてくれる東京スカイツリー。満足の一日だった。

(東京都 横山 正秀)


2012/04/25掲載


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大川(隅田川)

2012/01 場所、風景(23区エリア / 墨田区)

東京は山手線の“輪っか”の左側に住んでいると、上野や浅草に出かけることが案外少ない。マスコミに取り上げられることが多いから、行った気になっているせいかもしれない。ふとぶらりと浅草にでてみようと思ったのはつい最近のことだ。
落語や時代小説によく「大川に身を投げて」という描写がでてくる。「大川」とは隅田川のことだが、なぜ「大川」というのかは知らなかった。
だが、浅草寺に詣でた帰りに吾妻橋のたもとに立ったとき、「なるほど、こりゃあ“大川”だな」と感じ入った。川といえば神田川や妙正寺川ばかり見て育った眼には、それはとてつもない大河だった。多摩川や相模川も見たことはあるが、郊外ではなく都の真ん中を水を満々と湛えて貫く大河は、けっして美しい流れとは思えなかったけれど、泡のモニュメントを構えたビール会社の建物や高架線道路を背景に、地元の人々の息遣いがずっと昔から染み込んでいるように見えた。

(東京都 中坪薫)


2012/03/14掲載


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