東京ほっとコラム


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2012/12 場所、風景(その他のエリア / 三鷹市)

この時期の井の頭恩賜公園は様々な「色」に包まれます。
紅葉する木々、湿った土、暖色に身を包み、行き交う人々がこの公園の毎年訪れる恒例の景色、色です。

ふと、目線を下ろすと、木から落ちて来た枯れ葉を目にします。
僕はその枯れ葉たちに本当の個性を感じました。

各々は様々な色、サイズを持ち、自由気ままに身体をくねらせ、生き生きと躍っている様にすら見えます。
せっせと枯れ葉を運ぶ蟻、落ち葉の固まりで暖を取る猫や遊ぶ子供たち、無関心に落ち葉を踏みながら歩く人たち。

目線を下ろすだけで枯れ葉が主役の風景、色が無限に広がっています。

木々の生命維持の役目を終え、存在意義が無くなったはずの枯れ葉に愛着を持つ事が出来、また今までと違った視点で井の頭恩賜公園を愉しめそうです。

上ばかり見るのはやめようと想いました。

(東京都 岩佐 浩明)


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個性のあるお店

2012/09 場所、風景(その他のエリア / 三鷹市)

井の頭恩賜公園の中に知る人ぞ知るコーヒー屋さんがある。
そのコーヒー屋さんは今時珍しい、サービスにしっかり個性と哲学がある店。
そのお店では写真はNG。騒ぐ子供連れのお客さんもNG。お会計が終わると縞馬(らしき人形)がお礼を言ってくれる。混んで来たら席を譲らないといけない。雨が降ったら開店しない。急に休む。(今時本当に珍しい。)
しかし僕にとっては「サービス」が飽和し、蔓延している今の一般的な日本市場に嫌気がさしているので、こんなに嬉しいお店は無い。
そのお店でコーヒーを呑んでいると、ふとリンゴ製品の電源をOFFにしたくなる。
公園の色、音、温度、風、蚊取り線香の香り、おっとりした景色、お店のルール。
コーヒー片手に井の頭恩賜公園を散歩もいいが、亭主と他愛も無い会話を愉しむのはどうだろうか。コーヒー一杯の値段がその価値だとは限らない。
何にお金を払っているか。
それを教えてくれるお店。

(東京都 岩佐 浩明)


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季節の移り変わりと、色の移り変わり。

2012/07 場所、風景(その他のエリア / 三鷹市)

日頃から井の頭恩賜公園をランニングしていると、気温や天気などではなく木々各々の色で季節の到来を感じます。昆虫や鳥など、人間以外の生命の活発な営みも見る事が出来ます。半年前は冬だったとは思えないくらいに皆がはしゃいでいます。最近では玄関を出ると微かに夏の香りがします。ベランダの蕺草も元気です。夏が近づくにつれてどうしても「暑いな〜。」て言ってしまいがちですが、香りや色、音で夏の到来を感じるのはどうでしょうか。
乾いた茶色。生命力溢れる緑。高い青。
そんな季節の営みが垣間見られる井の頭恩賜公園。最近リニューアルした階段スロープも良いです。
夏の井の頭恩賜公園を楽しみにしているのは、僕だけではないはず。
夏よ、来い。

(東京都 岩佐 浩明)


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御花見

2012/05 場所、風景(その他のエリア / 三鷹市)

春になれば井の頭公園にお花見をする人が溢れます。
いったいどれくらいの人が「御花見」をしている事だろうか。
井の頭公園を抜けて閑静な住宅街に入ると、立ち並ぶ家々の桜の情景が広がります。
各々の桜はしっかり手入れがされ、家々が刻んできた一年間の歴史をも感じさせるほどの存在感。
その美しさと力強さに己の非力さと諸行無常を感じずにはいられない。
桜の下で無意味な騒ぎをするのが日本のお花見なのだろうか。
花も我々を見ている。
花にとって、愉しい「御人見」を我々は提供しなくてはならない。
「御人見」に興味がなくなった桜から、散っていくのだろうか。

(東京都 岩佐 浩明)


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消費の仕方

2012/03 ショッピング、お店(その他のエリア / 三鷹市)

吉祥寺通りをジブリの森美術館の行く道の途中、左に曲がれる道がある。
井の頭公園を二分するなんとも言えない雰囲気の道だ。冬には一層空気が浄化されて凛とした気持ちになり、夏には木々たちが日差しを遮り、気持ちのいい涼しさが漂う。そんな道を5分くらい歩くと、看板も出ていない小さな小さなお店が幾つか見えてくる。本当に入りがたい雰囲気が漂っている。でもガラス張りからチラッと見える店内にはセンスが溢れ、素通りは出来ない。その気になった気持ちに素直に従い、勇気を出して店内に入ると本当に素敵な主人が出迎えてくれる。
そこには主人のアンテナに引っかかった素敵な雑貨や、食器などが並ぶ。そんな素敵な店内で主人との他愛も無い会話が盛り上がる。その会話から信頼感が生まれ、物を買うという行為に移る。今の時代、この買い物の仕方の大切さが問われているのではないか。僕はそう思う。

(東京都 岩佐 浩明)


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