• vol.04
  • 伊東屋

女優・宮﨑香蓮が
東京を拠点とした老舗をご紹介!
女優・宮﨑香蓮が、インタビューから原稿まで全て自身でこなし、受け継がれている歴史や今もなお愛され続けている秘訣に迫ります。宮﨑香蓮の新境地を切り開いた新連載。
香蓮お姉ちゃん。前回は銀座 木村家さんで、すっかり銀座の魅力に取り込まれちゃったみたいね。
そうなのよ。
やっぱり銀座の街って素敵よね〜。そんな街で認められ続けるお店って、本当にすごいと思ったわ〜。
そこで今回も、銀座ならではのブランディング成功事例として、文房具店の伊東屋さんにお邪魔しますよ〜!
はっ!『銀座 伊東屋』って、すごく大人の文房具のイメージが強いから、まだ行ったことがなかった!
これは気合いを入れないと!
銀座木村家さんへHere we go!

これまでの伊東屋と、
これからの伊東屋

 115年もの歴史をもつ文房具専門店の「銀座 伊東屋」さん。
 元々は洋品店だったものの、「初代伊藤勝太郎氏」がお隣の方からの「うちの店買い取ってくれませんか?」というお話を受け、文房具店として銀座3丁目にオープンしたのが明治37年のこと。
 文房具店としてのイメージが強いのですが、前身の洋品店としての流れから一時期は「百貨店」として営業していたり、明治時代には3丁目、大正時代には現在の2丁目にと、場所も移動していたりと紆余曲折を経て、今のスタイルが確立されています。それでも変わらないのは、銀座通り沿いの街並みを彩ってきたランドマーク的な存在であるということ。
 伊東屋と言えば「赤いクリップ」が目印!このシンボルが使われるようになったのは1987年(昭和62年)。「なぜ赤いクリップ?」と思う方も多いのではないでしょうか。答えは実にシンプル。「一目で文房具店だと分かるように」なんだそうです!これは海外からのお客様も意識してのこと。そして、創業当時から「和漢洋文房具」という看板を掲げ海外からの商品を多く扱っていたそうです。
 そんな伊東屋さん、数年前に大規模リニューアルをされています。2012年に旧2号館が「K.Itoya」に。2015年には本館が「G.Itoya」としてそれぞれ生まれ変わりました。
 K.Itoyaのシンボルは万年筆で、“大人の隠れ家”をテーマに、普段使いの文房具が並べられています。雰囲気は昔の伊東屋に寄せているそう。
 G.Itoyaは『買う場所から過ごせる場所へ』をコンセプトに、大幅な路線変更が行われました。
 これまでの“所狭しと”膨大な商品を扱うのではなく、厳選された商品を使うシーンがイメージできる様にスタイリッシュに展示。さらに、ワークショップが開催できるスペースや、カフェ、ドリンクバーまでも設置されています。さらには、フロア毎に異なるコンセプトを持たせ、BGMまでオリジナルを作るという徹底ぶり!今までの伊東屋と差別化しているそうです。
 ちなみに、「G」は銀座のG!「K」は初代、勝太郎氏のKでした!
  • インタビューに使わせていただいたのは5階にあるワーキングスペース。コンセントが使用でき、パソコンでの作業にも配慮しているのだそう。

  • 1階にあるドリンクバーの飲み物は、店内持ち歩きOK!ドリンク片手にゆっくり回れるなんて贅沢ですよね!

  • 2階のお手紙コーナーではたくさんのお手紙グッズの他に、お手紙を書けるコーナーが。そしてポストがあるのでその場で投函できちゃいます。

  • 3階には高級筆記具がずらり!旧本店にあったスペースを広々と拡張。すごい数の万年筆が綺麗に並べられていました。

  • 7階には壁一面に紙!紙!紙が!紙の専門商社「竹尾」とコラボし、見本紙がずらり。見て、さわって選べます。ペーパーコンシェルジュの方に相談も可能。

  • 11階には野菜工場が!12階のカフェで使う食材を「安心安全に」ということで水耕栽培しています。宇宙船のような窓枠は旧本店のものなのだそう。

時代に合わせた変化だけでなく、
変わらないものも大切にする姿勢。

 「買う場所から過ごす場所」としてリニューアルを果たした伊東屋さん。
 文房具や日用品といった使い勝手のわかっているものは、ネットで購入する人が急増している今、それでも実店舗に足を運んでもらうためには、どんなサービスが必要であるのか? そんな課題に対して出した答えこそが、今の伊東屋のスタイルなのだそう。
 ただ“役に立つ”という実用品だけではなく、“意味のある”商品を厳選し、お店でしかできない体験を提供する。
 来店した人が「新しい発見」ができるようにとの想いを込めた店内は、人の導線も意識した展示方法やBGMに至るまで、細かい配慮が詰め込まれています。
 さらにはオリジナル商品の開発にも余念がなく、完全にオリジナルなものから他メーカーとのコラボ商品と手広く展開されています。最近のヒット商品は、消せるボールペンとして人気を博す「フリクション」の替芯が使用できるボールペンのカバー。普段使いのフリクションが、一気に高級文房具の雰囲気を醸し出す逸品です。これまでの定番商品も、さらなるシリーズ展開を見せるなど、常に進化を続けています。
 これら、伊東屋オリジナルの全商品に共通しているのは「普遍的」であること。長く使ってもらうことを考えて、機能性に加え見た目の美しさを大切にしているそうです。
 時代の流れに合わせて変化してきた「伊東屋」。
 大福帳から帳簿そしてコンピュータに変わるという時代の変化、看板も漢字と英語を併記した明治時代。そして平成のリニューアルもそう。
 創業当時から「変えていかなくてはいけないこと」を意識してきたそうです。
 それでも、文房具から雑貨まで、“豊富な品揃え”が特徴の、かつての伊東屋スタイルは継続されています。「変えなくてはいけないこと」は受け継ぎ、その中で挑戦することを続け、成長していきたいとのことです。オリジナル商品もじゃんじゃん増えるかも…?楽しみですね!
  • 普段使いの文房具の中に伊東屋オリジナル商品が!洗練されたデザインでかなりかっこよかったです!

  • K.Itoyaの6階は屋根裏をイメージしたフロアに!まさに「大人の隠れ家」。地球儀がたくさん並んでいました。

  • 雑誌とコラボした「文房具総選挙」なるイベントコーナーも!見たことないような画期的なアイディア満載の文房具が並んでいました!

  • K.Itoya2階では、な・な・なんとオリジナルノートが作れちゃいます! 私も作っていただきました。選べる箇所がこまかくて、楽しすぎでしょ!

伊東屋のおススメ商品

  • カラーチャート
    トラベルバゲージタグ

    リサイクルレザーを使用した旅行カバンのタグ。柔らかい革で作られていて、カラフルな色も人気なんだとか!革だから大人っぽい雰囲気にもなりますよね!お値段なんと1000円いきません…。恐るべし伊東屋オリジナル。名入れも可能なので、プレゼントとしても人気なのだそう!


    価格:¥756(税込)

  • 三菱鉛筆 エモット 10色セット

    ペン芯をアウターで覆ってあるので、ペン先がつぶれにくく、いつまでも0.4mmの描線幅のまま細い線が描けるという優れモノ。10本入りのケースは蓋を開いた状態で自立するので、取り出しやすさも抜群です。白で統一されたデザインもスタイリッシュで◎!


    価格:¥2,160(税込)

  • 伊東屋 リーガル
    スティッキーロールメモ

    黄色い紙特徴的な、伊東屋オリジナルのリーガルパッドが付箋に!この付箋、好きな長さでカットして使えちゃいます!ToDoリストなんかにも使えるタイプと、ノートのように横向きに書き込めるタイプの2種類! 赤い部分は付箋カットに使えるホルダーになっています。なんて可愛いんだ…!


    価格:¥1,080(税込)

取材後記

取材後記
取材後記
 た・た・楽しかった伊東屋さん!子どもの頃から文房具屋さんが大好きで、テンション上がりました!
 実は今回、私の父が学生の頃、上京し初めて伊東屋に行き、「衝動買いしてしまった!」というボールペンを譲り受け、持ってきていたんです。壊れてしまっているけれど、記念に持ってきたことをお話すると。なんと「直せるかもしれません!」と! G.Itoyaの3階に「ペンケアルーム」なるものがあり、そこに持っていくと…直りました!父から受け継いだものを繋いでもらいました。
 若い頃父が初めていいボールペンを買った伊東屋さんで、娘のわたしがこうして取材させてもらえることにも不思議な縁を感じ、とてもうれしかったです。お忙しい中、伊東屋の皆さんありがとうございました!
DATA

銀座 伊東屋 本店

銀座2丁目にある伊東屋の本館「G.Itoya」。全12フロアは、それぞれにコンセプトが設けられていて、来店した人に「新たな発見」を促す仕掛けが盛りだくさん。クリエイティブな感性を刺激してくれる体感型の新感覚文房具店です。裏手にある別館の「K.Itoya」は、筆記具を中心とした膨大な品揃えを誇る、以前の雰囲気を残した伊東屋が楽しめます。
東京都中央区銀座2-7-15
TEL:03-3561-8311
CAFE:03-3567-1108
<月~土>10:00~20:00
<日・祝>10:00~19:00
12F Cafeのみ 22:00まで
  • 宮﨑香蓮プロフィール
  • 宮﨑香蓮(みやざき かれん)

    1993 年 11 月 20 日生まれ。2006 年「第11回全日本国民的美少女コンテスト」演技部門賞を受賞し、女優として活動中。NHK 大河ドラマ『花燃ゆ』ではヒロインの幼馴染・入江すみ役として出演する など、いま活躍を期待される若手女優の代表格。
◾️2018年度NHK「おもてなしの基礎英語」ドラマパートレギュラー
◾️テレビ朝日「遺留捜査」滝沢綾子役レギュラー
◾️島ぜーんぶ映画祭第11回沖縄国際映画祭
 地域発信型 出品作品「BENTHOS」主演
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