vol.12
冷え冷えスポット


 暑い毎日、エアコンがきいた家の中もいいが、思い切って地中に広がる天然の冷蔵庫に涼みに行くのはいかが-。悠久の時がくれた、大自然の神秘の世界、鍾乳洞など冷え冷えスポットを紹介。いずれも、滑りやすいので歩きやすい靴で出かけよう。

仏教ちなんだ45カ所巡るに


■不二(ふじ)洞(群馬県)
 

 全長約2.2キロメートル、関東一の規模を誇る洞窟。県指定の天然記念物。120メートルほどの人工トンネルを抜けて入洞し、約40メートルのらせん階段を上り主洞へ進む。約400年前、地元集落の僧侶がこの場所を世に広めたことから、洞内45カ所のポイントには仏教にちなんだ名称が付けられている。

 祈願しながら7度触れると、願い事がかなうといわれる「閻魔(えんま)の金剛杖(こんごうづえ)」や、まるで仏像が段をなして立ち並んでいるかのような石筍(せきじゅん)の「五百羅漢」などが。通年約11度の洞内は、LEDでライトアップされ、美しい景観に思わず息をのむ。

上野村川和665。上信越自動車道下仁田ICから約45分。入洞料800円。
(電)0274・59・2146

 

 

 

神殿のような地下空間


■大谷(おおや)資料館(栃木県)


 地下約30メートル、広さ約2万平方メートルの大正8年~昭和61年まで稼働していた採石場の跡地。柱として残された岩肌には、手掘り時代のツルハシの跡や、機械掘りでの丸鋸(まるのこ)の跡が見られ、石造りの階段などもあって、まるで神殿のような巨大地下空間だ。

 この地域で採れる石は、丈夫で耐火性に優れ、軽くて柔らかいため加工しやすいことから、主に建材として使われ、旧帝国ホテルもそのひとつ。今は一部が明治村(愛知県)に移築保存されている。坑内の平均気温は通年8度前後。上着の持参を。

宇都宮市大谷町909。入館料700円。
JR宇都宮駅からバス約30分。または、東武線宇都宮駅からバス約20分。
(電)028・652・1232

 



奇岩や空洞 幻想的景観


■日原(にっぱら)鍾乳洞(東京都)

 平安時代に発見された旧洞と、昭和37年に見つかった新洞とがある全長約800メートルの洞窟。「白衣観音」「金剛杖」などと名付けられた数々の奇岩をはじめ、巨大なカエルを思わせる「ガマ岩」や弘法大師が修行に使ったともいわれる空洞など幻想的な景観が。途中にいくつか分岐点があるが、どちらを選んでも全部を回れる構造で、所要時間は約40分。新洞は、急傾斜が多くきついが、天井から垂れ下がったつらら状の鍾乳石など絶景なので、ぜひ観賞を。通年約11度、最初は冷んやりだが、ゴール時は汗が滴る。都指定の天然記念物。


 奥多摩町日原1052。JR青梅線奥多摩駅からバス約35分。入洞料700円。
(電)0428・83・8491