今月の街先案内人

今回のゲストは俳優の中村昌也さん。ワタナベエンターテイメントカレッジを経て、役者としてキャリアを重ねる中村さんの、芸能生活の原点ともいえる街「調布」の魅力を語っていただきました。

僕の「大人への階段」は、常に調布にありました(笑)

 バスケットボールに夢中だった大阪での青春時代。高校へは推薦で進学し、プロへの道がおぼろげながら見え始めた頃、突然の故障で選手生命を断たれてしまった中村さん。失意の底でもがき続けた末に出した結論は、高校を中退して次の夢を探すことだったそう。

 そこで既に東京で生活していた兄を頼りに上京されてたのだそう。

調布を選ばれたのは何か理由があったのですか?
「始めの1年間は兄と八王子で同居していたんですけど、一人暮らしをはじめるにあたって、やっぱりすこし都心は怖いというか、不安要素が多かったんです。だから、少し距離のある街を拠点にしようと思っていました。京王線の沿線でみたとき、府中だとちょっと離れすぎているし、明大前だと攻めすぎているような気がして…。間をとって調布に住み始めたんです」

その当時は、どんな生活をされていたのです?
「高校を中退したこともあって、バイトで生計を立てている時期も同学年の人たちを常に意識していましたね。遅れをとりたくないという気持ちがあったんです。当時の同年齢の人たちの多くは大学生。だから、僕もワタナベエンターテインメントのタレント養成学校に入学して、同じ学生という立場になろうとしたんです。そして、就職先が“芸能界”というゴールを設定してレッスンに励んでいました。」

中村さんにとって調布とはどんな街でしょう?
「新しい目標を立てて、そこへ進むことを決めたのが調布にいたとき。二十歳という節目を迎えたのも調布。そして事務所に所属できたときも調布に住んでいました。大げさでなく、僕の人生の第2章は、調布から始まっている。調布で“大人の階段”を登ったという感じですね(笑)」


社会に属していない場合、同学年の人たちの生活水準を意識していないと、どんどん取り残されてしまうという危機感をもって生活していたそう。
社会に属していない場合、同学年の人たちの生活水準を意識していないと、どんどん取り残されてしまうという危機感をもって生活していたそう。
「初めて他の事務所の役者さんたちと舞台にたったときの、緊張感は今も忘れられません」と語る中村さん。
「初めて他の事務所の役者さんたちと舞台にたったときの、緊張感は今も忘れられません」と語る中村さん。

バラエティの現場は、役者の表現力も磨いてくれる大切な場所。

 スクールを卒業後、ワタナベエンターテインメントに所属されて、事務所の若手俳優集団「D-BOYS」としても活躍をされていましたが、役者として自覚を持たれたきっかけはありますか?

「『D-BOYS』の舞台って、基本的にワタナベが制作をしていて、キャストもワタナベ所属の役者ですから、身内の舞台なんです。だから必要以上に厳しかったですね。素人同然で、演技なんてできないから、厳しく細かく指導が入るわけなんですけど、まさにスクールの延長線にある感じです。 ある程度経験を積んだころ、佐藤隆太さんが主演の『ビロクシー・ブルース』という舞台に出させていただきました。

 初めて他事務所の方と一緒に稽古をしてみて驚いたのは、雰囲気が全然違うこと。
細かい指導はあっても、怒られるという感じではなく「プロなんだからできて当たり前でしょ?」という雰囲気。 ワタナベエンターテインメントでは、できない人にもできるように指導するという流れがあるのですが、プロの現場では、できない人は要らないという流れです。
当たり前なんですけど、改めて『プロとしての自覚を持たないと、あっという間に消えてしまいそう…』という危機感を持ちました。 その舞台では、僕は若い世代でしたから、先輩に可愛がっていただいて、本当に勉強になりました。」

キャリアを積まれてついに30代に突入ですが、今後の展望をお聞かせください。
「業界に入って10年近くなると、当然後輩ができるわけなんですけど、僕自体がものすごく後輩体質なんで、後輩への接し方がまだうまく掴めないんです(笑)。先輩への気遣い方を意識してきたぶん、自分がそれしてもらえないと、なんか気分悪くなっちゃいません?でも、口うるさい先輩とも思われたくないで

 

「ここで台本の読み込みをしていたんです。外の方が集中してできると思いませんか? 今日みたいにメチャクチャ寒い日は無理だけど(笑)」
「ここで台本の読み込みをしていたんです。外の方が集中してできると思いませんか? 今日みたいにメチャクチャ寒い日は無理だけど(笑)」
かつてメインの改札口があった場所は、エレベーターの昇降口になっていました。「デートの待ち合わせは、いつもこの場所だったんです!」
かつてメインの改札口があった場所は、エレベーターの昇降口になっていました。「デートの待ち合わせは、いつもこの場所だったんです!」
すから、徐々に距離感を詰められたら、と思います。それと、近年はバラエティ番組への出演が増えてきているんですけど、そこには色んなタイプの方がいらっしゃいます。たくさんの方と触れ合ったことが、自然と演技の振り幅にもいい影響が出ているので、まだまだ勉強をしながら、役者の階段を登りたいです。」

写真:ボクダ茂

 
中村昌也
Myprofile
中村昌也(なかむら・まさや)

ワタナベエンターテイメントカレッジを卒業後、2007年にTVドラマ『パズル』で俳優としてデビュー。同年7月、D-BOYSに加入し、2010年にD-BOYSを脱退。 現在は俳優のみならず、バラエティ番組にレギュラーをもつなど、活動の幅を広げている。
Information

《レギュラー番組情報》
NTV「PON!」毎週月曜日10:25?放送中
BSプレミアム「七人のコント侍」毎週金曜日22:00?放送中
Ameba FRESH! Studio「原宿パーティー7」月一MC担当 毎週月曜日19:00?放送中

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