スタイリッシュで洗練された街のイメージが強い代官山。このオシャレな街をホームタウンにされている河北さんに、そのきっかけを伺いました。
「日本に来て、小学館の『PS』という雑誌でモデルとしてお世話になっていた当時、代官山で撮影をすることが多かったんです。ファッション誌の誌面を飾るくらいですから、そのシチュエーションはオシャレな空間そのものですよね。その中で撮影していて、その雰囲気に惹かれないわけがないじゃないですか? 何と言っても、当時の私は日本初心者で究極のお上りさんですから(笑)。それ以来、ONでもOFFでも代官山がお気に入りスポットになっています。」
代官山のどんなところがお気に入りですか?
「う?ん。渋谷からすごく近いのに、雑踏にまみれていないというか、ゆっくりとした雰囲気がありますよね? どのお店もオシャレだし、目黒や恵比寿も近いからか大人の街って感じもある。それに、クリエイターとかプロデューサーみたいに横文字の職種の人も多い高級住宅街でもありますよね。それでいてオシャレな繁華街として知られているなんて、珍しい街だと思いませんか?とにかく、私にとって代官山は『おしゃれ』『おいしい』『おとな』と3つの“お”が揃った街なんですよ。
もちろん“大人の街”ですから、ここは騒いで遊ぶというよりも、休日をゆっくりと過ごしたいときに訪れていますね。それに、騒ぎたくなったら渋谷へ歩いて行けちゃうっていうのもポイント高いんです。」
2003年に「国民的美少女コンテスト」でグランプリを獲得した河北麻友子さん。現在はモデル・女優・バラエティと幅広く活動されていますが、どのお仕事が一番楽しいですか?
「はじめは日本語に不慣れなこともあって、モデルをやらせていただいていましけど、そのときからお芝居にも興味はありました。とは言え、どの現場にいっても純粋に楽しいですね。一番しっくりくるものがあれば、それに絞っていきたいと考えてはいるんですけど、結局どれも楽しくて選べない。だから今の状況なんです。でも、チャンスがあったら歌手活動もしてみたいですね。マネージャーにはずっと言っているんですけど、全然相手にしてもらえない。1周回って“アイドル”って売り方はどう?って提案しているんですけど(笑)。」
これまでのお仕事で印象に残っているものはありますか?
「やっぱり最近のお仕事は記憶に残りますよね。それもあって『白鳥麗子でございます!』の撮影が印象的でした。初めて原作付きの作品に関わらせていただいて、しかも主役ですから。それにタイトルに主人公の名前がついている作品って、最近ではあまりないですよね? 『スーパーマン』でスーパーマンを演じているのと同じようなものって考えたら、すごいテンションあがりましたよ。ワオ~!私すごくない?って(笑)。
演技をするにあたって、心がけていることは?
「あえて“役作りし過ぎない”ということですね。準備をしないわけではないんですけど、現場での雰囲気や監督の指示に併せて臨機応変に演じられるように気をつけています。今の私より、周りの人の方がプロフェッショナルですから、なるべくそのイメージに添ったほうがいい作品に仕上がるんじゃないかと。だからある程度のイメージを固めておく程度でとどめておくようにしています。」
写真:ボクダ茂