マイホームタウン インタビュー 城田優 東京新聞 ほっとweb
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今月の水先案内人 今回のゲストは俳優の城田 優さん。映画やテレビ、舞台、ミュージカルと幅広く活躍する城田さんにとって、日比谷の街はいったいどのように映っているのか? 独占インタビューをさせていただきました。

役者や歌手といった肩書よりも、目指しているのはエンターテイナー。

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 映画・ドラマ・舞台と幅広く活躍する城田優さん。類まれなる長身と整った顔立ちに、確かな表現力。その圧倒的なまでの存在感は、まさに舞台を選ばずに観る者を魅了し続けていますが、その根幹は一体どこにあるのでしょう? 今回は、自身ゆかりのある日比谷にて独占インタビューをさせていただきました。

 そもそも、この業界を目指したきっかけは何だったのでしょうか?
 「子供の頃に観ていたテレビ番組全般です。当時はスペイン在住でしたけど、幼心にブラウン管の中の輝かしい世界に憧れたんでしょうね。物心ついた頃には、自分はエンターテイナーになるものなんだと思っていましたから。なれるというより、なる。と確信していたんです。根拠なんて何もないんですけど、自分にとってそれは当然なことだと感じていました。
 でも、実際に業界へ立ち入ったのは 13歳の時。姉の知り合いに紹介してもらったオーディションを受けて、事務所に所属したのが最初ですね。」

 これまでのキャリアのなかで、ターニングポイントだったと思うものはありますか?
 「それはやっぱり16歳のときにやらせていただいたミュージカル 『美少女戦士セーラームーン』ですね。 タキシード仮面という、物語の重要人物を演じたことで、城田 優という名前を認知していただけたと思います。しかもミュージカルでしょ? 演じるだけでなく、歌うし踊るし、まさにエンターテインメントな世界。幼いころから自分が目指していた "エンターテイナー" としての城田 優のデビューを果たせた作品だと思っています。
 それまでの自分はエキストラ的な役割やモデルとしてのお仕事ばかりで、世間からみれば限りなく無名な存在でしたから(笑)。」

 俳優としてだけでなく、ミュージシャンとしても活動され、さらには脚本までも自ら書かれたりと、多才ぶりを発揮されていますけれど、お仕事をされるうえで心がけていることはありますか?
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    年を重ねるごとに、自分だけの世界観ではなく、作品としての世界観を客観視できるようになってきたと語る城田さん。

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    役者や歌手といった限定された活動よりも、楽しませることなら全てをこなすエンターテイナーという存在に憧れていたという城田さん。

常にポジティブであるために、常に "楽しい" 自分を演じている。

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多くの劇場が集う「日比谷」は "日本のブロードウェイ" と呼ぶべき街だと語る城田さん。日生劇場の前を歩きながら。

 「全ての仕事に関してなんですが、基本的にはポジティブでいること。何事も"楽しい" ということを大切にしています。
 この業界って、華やかにみえるのですが、実際には面倒くさいことばかりです(笑)。だって、台本は覚えないといけないし、体調が悪くたって表情に出してはいけないし、と正直きつくて嫌なことばかり。そういった負の感情を持ち続けてもいいことなんてひとつもありませんよね? だから、どんなことでも "楽しい" と、自分に言い聞かせるというか、楽しんでいる自分を演じています。そうするとポジティブなモチベーションを維持しやすいんです。 それと、常に初心を忘れないこと。謙虚な気持ちで接していると、どんなことも楽しく思えますからね。」
 さまざまなジャンルでお仕事をされているなかで、どの時の自分が一番自分らしいと思いますか?
 「それは、現代劇の映像作品をやらせていただいている時でしょうね。
  舞台はどうしてもオーバーアクトで表現しますし、さらにミュージカルは、現実離れした世界を演じるものですから(笑)。もちろん、好きか嫌いかでいえば、ミュージカルや舞台も大好き。でも、やりやすいという意味でいえば現代劇です。
 最近は、映像ならではの現場の空気感や表現方法というものが、特に楽しいと感じていますね。
 ただ、そもそも映像にしろ舞台にしろ、音楽にしろ、それぞれに魅力があって、それは比べられるものではないかな?」
 これからの展望はいかがでしょう?
 「自分が関わる作品の質を高めるというか、密度の濃い作品にしていきたいという気持ちはあります。
 正直、20代の頃の自分は恥ずかしいくらい自分主体でお仕事をしていました。役柄のことなんて考えていない格好のまま演じていたり…。振り返ると、「何であんなことしたの?」とか「何であんな格好してたの?」ということばかり。特に襟足の長い髪型については、すごく後悔しています(笑)。
 30代になったいま、年相応の格好を意識して役柄にアプローチしてみたり、中身だけでなく外見にも配慮して役作りをするようになりました。 やっぱり人の記憶に残る作品を創りたいですよね」
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    都心でありながら、緑豊かな日比谷公園は息抜きに最適なポイント。ランチを取る周辺のサラリーマンも多く、まさに都会のオアシス。

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    今のポジションを維持することには興味がないと断言する城田さん。その目の先には、更なるエンターテイメントの世界が見えている。

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    日本の政治の中枢である永田町・霞が関に隣接する日比谷。治安の良さも魅力のひとつ。繁華街のなかでも、落ち着いた雰囲気をもちます。

写真:ボクダ茂

PROFILE

マイホームタウン インタビュー 城田優 プロフィール 城田優 (しろたゆう)
1985年12月26日生まれ。東京都出身。
2003年に出演したミュージカル「美少女仮面セーラームーン」のタキシード仮面役で人気を博し、2016年にはミュージカル『ロミオ&ジュリエット』で第23回読売演劇大賞 優秀男優賞受賞。 舞台のみ鳴らずドラマ『ROOKIES』や映画『荒川アンダーザブリッジ THE MOVIE』など話題作に続々と出演し、活躍の場を広げている。現在は映画『亜人』が公開中。
http://ajin-movie.com/