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マイホームタウン インタビュー マキタスポーツ 東京新聞 ほっとweb
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今月の水先案内人 今回のゲストはマルチな活動で話題のマキタスポーツさん。上京しても、一向に東京に馴染めなかったマキタさんが、初めてしっくりきたという高円寺の街を紹介していただきました。

いろいろやらせていただいているけど、やっぱりお笑いライブは楽しい。

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 2012年の映画『苦役列車』で、ろくでなしの主人公に影響を与える先輩役を好演し、『第55回ブルーリボン賞』新人賞を獲得したことで、一躍人気俳優の地位を築いたマキタスポーツさん。
 お笑い芸人なのか、ミュージシャンなのか、はたまた俳優なのか…。どの姿もしっくりきていて、それでいてソレだけにとどまらない雰囲気を醸し出しています。あまりの多才ぶりに、もはや何者なのかもわからないマキタスポーツさんの正体を探るべく、独占インタビューを敢行しました!

 さっそくですが、この業界に入ったきっかけは何なんでしょう?
「具体的なことをいえば、1997年の12月に浅草キッドさんが主催するお笑いライブのオーディションを受けたときですね。そこで合格して翌年の1月24日にライブデビューしたのが、最初の一歩です。」

 ということは、ミュージシャンでもなく、役者でもなく、お笑い芸人としてスタートされたんですね?
「そもそも、子供の頃に憧れたのはチャップリンなんですよ。当時はサイレント映画ですから、コミカルな動きや表情だけで観客の笑いをとる姿に感銘を受けたのが、この道を目指したきっかけともいえるかも?それにジャッキー・チェンの映画もすごく好きでしたし、日本の芸人だとモノマネのコロッケさん。 その頃のコロッケさんは形態模写が基本で、声帯模写はしていなかったんです。要は口パクを大げさにやるだけなんですけど、それが異常なくらい面白かった。 だから、僕の基本はお笑いなんです。その延長線上に、ミュージシャンや役者といった肩書が付いてきたという感じですね。」

 お笑いライブでのマキタスポーツさんのネタは音楽モノが多いですけど、ライブでのネタはどんなふうに作られているのでしょう?
「僕の場合は "自分の中から湧き上がるものを拾い上げる" というよりも、誰かや何かから "刺激を受けてネタができる"ということが多いですね。それも面白いことを考えよう!といった打ち合わせのようなものでなく、いたって普通の会話のなかから刺激を受けていると思います。」
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    言葉がなくても笑えるようなコミカルな動きに心を奪われたのが、この業界を目指したきっかけだと語るマキタさん。

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    表現者としての核にあるのは、あくまで "お笑い"であって、様々な肩書をもっていても芸人としての気持ちが先立つのだそう。

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    インタビュー場所にあったギターを拝借して、爪弾きはじめるマキタさん。ミュージシャンとしての顔が垣間見えた瞬間。

東京にいながら旅人気分だった過去との決別。

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高円寺ならではのガード下で手招きするマキタさん。昼間なのでまだお店はやっていないんですけど…。「大丈夫!高円寺は必ずどこかが開いてるの!」

  芸歴は19年で、ブレイクを果たしたのは40代の半ば。それまでの活動や上京されたときの生活は、どのようなものでしたか?
「う~ん。平たく言えばボンヤリしていました(笑)。社会に対しての関心もひくかったですし…。格好良くいえば "東京にいながら旅人気分" でいたんですよね。どうしても地に足をつける感覚が得られなかったというか、どこか自分の居場所じゃないという違和感がつきまとっていたと思います。」

 その状況を打破したきっかけは何だったのでしょう?
「やっぱり結婚したことで、自然と意識は変わっていったと思いますね。
 妻と高円寺に引っ越してきたとき、上京してから初めて自分の居場所をみつけられた!と感じましたから。もちろん街の雰囲気も大きく影響しているとは思いますけど、僕自身の受け取り方が大きく変わっていたんでしょうね。
 以前の僕はネタを作るにしても自分の中だけで完結させていたんですけど、今はいい意味で周りの影響も受けるようになりました。自分の感性だけで作り上げたネタは、ブレが無いかもしれませんけど、下手すれば自己満足で終わっているかもしれない。やっぱり多くの人に笑ってもらうためには、より多くの引き出しをもっている必要があると思うんです。そのためには、自分にはない感性や考え方も積極的に取り入れていくようになりました。」
 今のマキタスポーツさんにとって、演じている時、歌っている時、お笑いライブのステージに立っている時、どれが一番楽しいのでしょうか?
「それぞれの楽しさや難しさがあるので、比べるのは難しいんですけど、強いて言えばライブが一番緊張しますね。観客の前で一発本番ですし、臨機応変も求められる。だからこその会場との一体感や達成感は一際なんですよ。
 でも、ライブに限らずに、今後はひとつひとつのお仕事の精度を高めていきたいと考えています。下世話にいえば "仕事の単価を上げたい" と思っているんです。なんせそろそろ良いお年頃なものですから(笑)。数をこなすというよりも、じっくり作り込める環境が理想ですね。」
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    撮影時はあいにくの雨模様。商店街を歩きながらブティックを横切ると「こういうお店って、どうやって儲けているのか不思議じゃない?」

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    高円寺駅の南口側の商店街はガードに覆われているので、雨天でも気軽にお買い物が可能。「この辺りは、昔から全然雰囲気変わらないのよ。」

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    中央線沿線は小劇場がたくさん。つまり芸人や役者さんが住みやすい環境なのです。「座・高円寺」こと、杉並区立杉並芸術会館前にて。

写真:ボクダ茂

PROFILE

マイホームタウン インタビュー マキタスポーツ プロフィール マキタスポーツ
1970年1月25日生まれ。山梨県出身。
2012年に公開された山下敦弘監督作品「苦役列車」の好演をきっかけに第55回ブルーリボン賞 新人賞、第22回東スポ映画大賞 新人賞をダブル受賞し、役者として大躍進を遂げている。昨年から今年にかけてもNHK大河ドラマ「おんな城主直虎」、映画「忍びの国」等、注目を集めた作品への出演で世間を騒がせている。音楽活動も著しく、自身がリーダーを務めるバンドでアルバム「推定無罪」を発表し、メジャーデビュー。来年2018年1月には芸歴20周年を迎え、記念公演「オトネタ¥7,500」を東京丸の内COTTON CLUBにて開催する。各プレイガイドにてチケット発売中。その他も、CM「アースジェット」、ゲーム「ポップンミュージック」「太鼓の達人」への楽曲提供も行うなど、現在はアーティスト・役者以外の活動にも目が離せない。