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わたしの糧ことば特別編
 子育てをする中で、支えにしている言葉はありますか? 広告会社・博報堂のママチーム「リーママプロジェクト」と本紙が組み、毎週水曜朝刊4面に連載中の読者投稿「わたしの糧ことば」。今回は特別編として、各分野で活躍するママ、パパの3人に聞きました。

手抜き料理じゃなくて 息抜き料理でしょう

3児の母・お笑いタレントくわばたりえさん(40)
 自分のブログに「手抜き料理」と書いた時、コメント欄に届いた先輩ママの一言です。肩の力が抜けましたね。「息抜き」と考え方を変えるだけで、こんなにも気持ちが楽になるのかと。
 毎日、子育ても家事も、やらなければいけないことがたくさんある。ごはんを作らなきゃいけない、と思うだけでしんどいときだってありますよ。「たまには買ったお総菜やレトルトカレーだっていいやん」って。
 子どもたちは、スーパーなどでコロッケや春巻きをパックに入れて、輪ゴムをするのが上手になってしまいました。でもいいんです、息抜きだから。笑顔で過ごせるならいい。
 だからパパたちも、もしママがレトルトカレーを食卓に出してきたら、「なんで作れへんの?」でなくて、「疲れてるんだな」と思ってほしい。かける言葉は「またレトルトカレー食べたいな」でお願いします!
3児の母・お笑いタレントくわばたりえさん(40) 大阪府出身。お笑いコンビ「クワバタオハラ」のボケ担当。近著に「くわばたりえの子育ての悩みぜ~んぶ聞いてみた!」。

「ママがいい」に負けない

2人の父・東京大教授瀬地山角(せちやま・かく)さん(53)
 これは2人の子を育てている経験の中で、自分自身が紡ぎ出した言葉。若いパパ、ママに伝えたいです。
 私は講演で全国各地に出張するとき、子どもが0歳の時から連れて行きました。時には泊まりがけで。そんなとき子どもは「ママがいい」とは言いません。
 子どもが「ママがいい」と言うのは、多くの場合、一緒にいる時間が一番長いのがママだから。「ママがいい」と言われてすぐママに渡さないで、父と子だけで過ごせば、そのうち子どもは懐きますよ。
 例えば、休日にパパが昼ご飯を作るところから始めてはどうでしょう。最初はレトルトでも何でもいい。授乳もミルクで何とかなります。その間、ママは外出したり自由にする。昼できれば、夜も大丈夫になる。ママが病気になったときに備えるための戦略でもあります。ママが育児を休むことは大事ですよ。
2人の父・東京大教授瀬地山角(せちやま・かく)さん(53) 奈良県出身。ジェンダー論。講義は立ち見が出る人気。子連れで渡米し父子家庭状態も経験。著書に「お笑いジェンダー論」など。

息子は40歳になっても、かわいいわよ

2児の母・ジャーナリスト治部(じぶ)れんげさん(42)
 小学生の息子が1歳になる前、バスで乗り合わせた年配の女性がかけてくれた言葉です。
 「かわいいのは今だけよ」という人は多いけど、息子を「かわいい」と思う気持ちと「大変」と感じる気持ちがせめぎ合っていた当時の私には、その言葉はプレッシャーで。育児を楽しめていない自分はダメなんじゃないかと。そんな時、見ず知らずの女性の一言に「40歳までなら、まだかわいがる時間はあるかな」と、ほっとしました。
 息子が6カ月の時、当時勤めていた出版社に育休から復帰しました。息子との遊び方にもまだ慣れてなくて、夕食後、「何やってるんだろう」と思いながら近所を巡回するバスに子どもとよく乗りました。女性はそこで乗り合わせたお客さん。育児で先が見えないとき、経験から分かる先のことを前向きにとらえた言葉に、勇気づけられましたね。
2児の母・ジャーナリスト治部(じぶ)れんげさん(42) 一橋大卒業後、日経BP社に入社。2014年からフリー。子育て世代向けのメディア「日経DUAL」に「怒れ!30代」を連載中。

聞き手・奥野斐、三輪喜人/写真・稲岡悟、松崎浩一、由木直子

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 糧ことば 人生の先輩などから言われて救われた子育てに関する言葉。共有することで、独りぼっちで悩みがちなママたちの心を少しでも軽くしたい-との願いを込め、博報堂の「リーママプロジェクト」のメンバーが名付けた。東京新聞では昨夏、読者から募集を開始。ママに限らず、子育てに関わる人なら誰でも応募いただける。

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