ほっとWebHOME > 次世代研究所 > ダメ出しその次はポジ出しで行こう 第2弾

東京新聞次世代研究所Web版

ポジ出しで行こう
  • タイトル ウェブ充実させても紙を読む人は読む

    「特報」の切り口○

    -新聞各紙を擬人化して読んでみることを提唱している。

    各紙にはそれぞれ論調がある。例えば、安倍政権に対して1塁側(支持)なのか、三塁側(不支持)なのかで、同じニュースでも取り上げ方が違う。キャラの違いを理解するには、擬人化すると分かりやすい。意見が違う新聞を読み比べれば、ニュースの「行間」も見えてきて楽しめる。

    -東京新聞を擬人化すると。

    「問題意識が高い下町のおじさん」。権力に切り込んでほしい読者の欲求に応えていると思う。「こちら特報部」は切り口が良く、いつも切り抜いている。

    -最近、気になった記事は。

    4月4日「『共謀罪』40の疑問」の表がとても分かりやすかった。2ヵ月たつが、その疑問は解消されないまま。
    身近なことに例えると、ビートたけしさんの「たけし軍団」は、かつてフライデー編集部を傘や消火器を持って襲った事件を起こしたから組織的犯罪集団とみなされるかもしれない。もし、安倍さん(首相)や菅(すが)さん(官房長官)をちゃかしてにらまれたら、雨が降ってきたときにたけしさんがコンビニで傘を買ったら罪になってしまうのか。僕は笑い話のつもりだったんですけど、最近は可能性がゼロとはいえないのでは、もしかしたらあるかも、と怖くなってきた。
    新聞によって「共謀罪」「テロ等準備罪」と名称が違うのもおかしい。どうして違うのか、その理由もどんどん書いてほしい。

  • プチ鹿島
    プチ鹿島

    政治やスポーツ、文化まで幅広いジャンルの時事ネタを得意とする。3月には「芸人式 新聞の読み方」を出版。オフィス北野所属。1970年生まれ。長野県出身。

  • 「東京人」なら東京新聞
  • 「ポジ出し」って?

    欠点を挙げ批判する「ダメ出し」の対義語で、ポジティブ(前向き)な改善策を出し合おうとする思想を意味する。インターネットサイト「シノドス」編集長、荻上チキさんの造語。

  • タイトル 障害者やLGBT当事者が紙面作り 吹き出し

    「おじさん」を知る

    -新聞を読み比べるようになった理由は。

    新聞は古いメディアといわれるようになったけど、「おやじジャーナル」と名付けて、「おじさんは今日、何に興味を持ち何に怒っているのか」という見方で読むと面白かった。新聞によって社説も全然違う。森友学園問題など、安倍政権がらみの問題を保守派の新聞はあまり書かないけど、(書くと)記事がコンパクトだから逆に問題点が分かりやすい。そういう楽しみ方もあると思う。

    -新聞はどのようにして読んでいるのか。

    朝刊六紙をスマートフォンアプリで、紙面と同じ形式で読んでいる。何が一面で、どんな見出しなのか。新聞社がどう伝えたがっているかがよくわかる。自分が興味がない見出しも目に入り、意外な発見もある。朝忙しいときは各紙一面をざっとチェックし、夜寝る前とか時間のあるときにゆっくり読むと身になる。

    -東京新聞へアドバイスを。

    「私の東京物語」とか面白いし、ほかでは読めない記事もある。地域に根差した東京ローカルをもっとアピールしていい。新宿育ちの先輩、玉袋筋太郎さんはヤクルトスワローズファン。「巨人は田舎のチームだ」って。東京人はそうなんだ、格好いいなと思った。イメージ戦略は大事。あと、インターネットでも、キレキレな東京新聞を発信できれば。

    トークの一部 無料動画でも

    プチ鹿島さんのトークの一部は、本紙の動画無料配信「東京新聞都議選チャンネル」で見ることができます。テーマは、都議選と共謀罪です。(「東京新聞都議選チャンネル」で検索)

  • 司会・村上一樹(政治部)
    司会
    村上一樹(政治部)

    私も毎日各紙に目を通していますが、新聞の擬人化や「芸風」の分析に、終始笑いっぱなし。社説に「思いをはせたい」「知恵を絞りたい」といった特有表現が多いという突っ込みには、自分も記事が紋切り型になっていないか、思わず思いをはせました。

企画▼次世代研究所 編集▼小野沢健太、神谷円香 写真▼川上智世

プチ鹿島さんと話してみた