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    政治を近くに

    編集局政治部 坂田 奈央

記者のつぶやき
坂田 奈央

政治を近くに

編集局政治部 坂田 奈央

 「政治ってなんか遠い」。若い世代は特に、そう感じている人は多いだろう。当事者不在のまま進む議論、民間企業の会議とは真逆の前時代的な国会運営―。
 「ここが変だよ」が多すぎで、距離やあきらめを感じるのもよくわかる。現に、昨年10月の衆院選の投票率は53.68%、19歳は33.25%に留まった。
 当の私もそうだった。政治部に配属されるまでは。
 先日、国会議員会館を歩いていると、私と同じ子育て中で、待機児童問題の早期解消を訴える父母グループと遭遇した。両手にぶらさげた紙袋のなかみは、
 近く国会内で開く子育て政策を考えるイベントのチラシや、子どもを保育園に入れるための活動「保活」の体験談をまとめた小冊子。
 各自が何とか育児と仕事に都合をつけて、何日もかけて全議員の部屋に配るという。
 同行すると、各議員の選挙区の待機児童数が一目でわかるようにした一覧表を渡し、都心だけの問題でないことを説明。
 当事者がいかに3~5歳の保育・教育無償化より保育施設への全入化を望んでいるかを、丁寧に訴えていた。
 彼らは後日、立憲民主党が市民の声を政治に反映させたいとして結成した「つながる本部」の初会合にも呼ばれ、実態を説明。
 「私たちの事を、私たち抜きで決めないで」と呼びかけた。枝野幸男代表は「個々とつながっていかないと問題解決しないという問題意識を持った」と話した。

 圧倒的な反発を受けながらも止まらない無償化ありきの流れに、「そうじゃない」と言い続ける当事者の姿勢を見ると、政治とはこうあるべきだ、と改めて気づかされる。
 政治を遠いままにしておいてはいけない。そう思えるような記事を届けたいと思っている。
※執筆記者の所属は2018年3月1日時点のものです。