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  • 嶋田昭浩
  • 頑丈なブーツを履いて・・

    頑丈なブーツを履いて・・

    編集局核心デスク 嶋田昭浩

記者のつぶやき
嶋田昭浩

頑丈なブーツを履いて・・

編集局核心デスク 嶋田昭浩

「ずいぶん重い靴ねえ」。
先日、虎の門病院で軽い手術を受け、手術台から下りる時に看護師さんに言われた。
そう、取材は靴が基本だと考え、こだわりを持っている。
趣味で使う登山靴の重量に普段から慣れておく意味もあるけれど急きょ災害などの現場へ赴く時にがれきのくぎなどを踏み抜かないようにと底の分厚いブーツを愛用している。

 振り返れば、110階建てだった世界貿易センタービルがわずか4階分の骨組みを残すがれきと化した米中枢同時テロでは現場から出てきた消防士が「地獄だ・・」とつぶやくのを耳にした。
イスラエルとパレスチナ自治区ガザとの境界で、イスラム組織トップへの取材から戻るのが遅れ夕闇の中、テロリストと間違われてイスラエル軍の戦車に追い回された恐怖は忘れられない。

 記者生活も30年以上に及ぶと、世界史に残るような事件の現場にも遭遇する。
国内で取材した数々の震災やオウム事件でも「非日常」は「日常」と隣り合わせだった。
そんな現場感覚を、生々しく伝えたい。

「核心デスク長」は、その日「一番のニュース」の肝(きも)を朝刊3面「核心」で取り上げるのが仕事。
難解だと敬遠されがちなテーマが多く、しかも扱う対象が広範囲に及んでとても手に負えそうにないと不安に駆られる毎日だ。
でも自分がわからないことは読者の方々も疑問に感じるはず。
身近な例で具体的に、わかりやすく、を目指している。
※執筆記者の所属は2018年7月25日時点のものです。