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浅草 飴細工 アメシン

21世紀の東京に実在する"秘境"
人気お笑いトリオ「東京03」が知られざる名所を切り開く!
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"知る人ぞ知るお店"や"マニアックな施設"など、東京にはまだまだ知られざるディープなスポットが存在します。 そんな都内の"未開の地"にまつわる噂を、人気お笑いトリオ「東京03」が探検隊として実際に行って検証する人気連載!
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「他とは一味違ったウサギを食べられるお店があるらしい?」
との風の便りが届いた。
これは、昨今流行りの"ジビエ"料理という奴か?
そうだとすると、それほど斬新な情報でもない…。
しかし、そんな"ジビエ"では済まされないほどの
ウサギが手に入るのだというではないか!
それならば03探検隊が、どれほどのウサギなのかを検証してくれよう!
ウサギの正体を暴く!
唯一無二のウサギは本当に美味しいのか⁉

と、いうわけで今回は、台東区は浅草にある、
飴細工のお店「アメシン」さんにお邪魔します。
勘のいい方は、もうお気づきですね…。

「ようこそお越しくださいました。アメシンの社長、手塚です。
ここは飴の販売ではなく、飴細工の体験工房になります。」
自分でつくる飴細工のウサギのことなのです。
今回は探検隊一同に、それぞれウサギを作ってもらい、
その味をレポートしてもらうという内容!

体験教室で初めに制作するのがウサギなのには理由があります。
それはハサミで切る、伸ばす、曲げるという
飴細工で必要な基本動作が全て網羅されているからなのだそう。

練習用の飴と本番用の飴は、ホットプレートで
熱々に準備されています。
茶色い練習用の飴は、失敗した飴を再利用したもの。
何度も熱したことで徐々に焦げたことで茶色になっているのだとか。

まずは茶色の飴で、2回練習を行います。
ウサギを形成する手順の説明です。

「飴はどんどん冷えて固まってしまうので、スピード勝負です。
それとハサミを使用するのでくれぐれも気をつけてくださいね。」

作業時は70度くらいあるという熱々の飴の塊を形成するのに、
指先では当然やけどをしてしまいます。
そのため、このハサミは指先の代わりとして大活躍!

「飴の表面が固まるまで、およそ2~3分です。冷たいハサミの刃先が触れると、そこからすぐに固まってきます! 」

細工の手順は体験者の各テーブルに配られた紙に。
イラストで丁寧な説明もされています。

「先生の手本は正直速すぎてよくわからなかったけど、
このイラストがあれば楽勝でしょ!」

「そうそう、そんな難しそうにみえなかったし。
芸術肌の俺様なら簡単にイケる気がするね!」

「いやいや、探検隊で最もアーティスティックな俺が絶対一番かわいいウサギになると思う!」
この根拠のない自信は、絶対に失敗するパターンの奴ですね。

まずは先生が練習用の飴を練って、
それぞれに配ってくれます。

くるっと丸めた第一段階までは先生がやってくれるのです。

頭を尖らせて、耳の切れ込みを入れるところからスタート!

熱々の飴は、想像以上に柔らかく、
どんどん下に垂れてきてしまうのです…。

焦って作ったものの、全体がずんぐりむっくりで、
ウサギというよりはネズミ?
寧ろポ○モンのピ○チューみたいな姿。

「いや、正直舐めてたわ。
想像以上に熱い! そして固まるのも早いんだもの…。」

「だせー!それって全部、最初に受けた注意事項じゃん!」

「自分の力量を見誤るからそうなる! 少林寺を嗜む俺は、ちゃんと自分の身体操作に長けているからさ、そこで観てなさい。」

と、いうわけで大口を叩く二人も挑戦してみます。

予想通り、
柔らかい飴がみるみる重力に負けていく飯塚隊員のウサギ。

豊本隊員は他の二人の様子を伺っていたこともあり、
比較的順調に進んでいる模様…。

先生からのアドバイスもきちんと聞く姿勢は
さすが武道に携わっているだけあります。
素直に学ぼうという姿勢って素敵!

とは言うものの、二人ともウサギとは違う何かが出来上がりました。

「くそ~。本当、これ思ったよりムズいわ…。」

「柔らかい飴の伸ばし加減が難しいんだよな…。
思い切りが足りなくて、なんかずんぐりむっくりしがち。」

「君ら二人は、ずいぶん俺のこと罵ってくれたじゃないの。
出来上がりは目くそ鼻くそじゃんか!」

「人の作品を非難したり、汚い言葉遣いはNGです!
って、これは別に飴細工でのNGではなく、人としてNG!」

「でも、みなさん最初にしては悪くない出来だと思います。
もう一回練習できますから、そこで飴の感触をしっかり掴めば大丈夫ですよ!」
それぞれ、もう1回チャレンジします!

チョッキン。グイグイ。

チョッキン。グイグイ。

グイグイ。

そして、できたのがコチラ…。
なんかソレっぽくみえないこともないのですが、
色が茶色のせいなのか、なんとなくグロテスクというか、
虐殺されたウサギのように…。