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  • 中野区 中野坂上 (なかのく・なかのさかうえ)

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イラストマップ: 岸 潤一

  • 東京どんぶらこweb版 今昔記
  •  八代将軍吉宗に上覧するためベトナムから長崎へ運ばれた象が歩いて江戸入りしたのは、一七二九(享保十四)年五月。人々は初めて見る象と巨大な鼻に驚き、象ブームが起こったと古書にある。象はその後どうなったのか。
     実は浜御殿で飼われたが、経費がかさみ世話も大変なため民へ託すことになり、申し出た中野村源助に下げ渡された。源助は今の中野区本町の朝日が丘公園近くに小屋を建て、堀を巡らせて見世物(みせもの)商売をした結果、見物人が押し寄せ大繁盛したと伝わる。だが、慣れぬ環境に体調を崩した象は四二(寛保二)年に病死。冥福を祈って骨と牙は同区中央の宝仙寺に納められた。寺は先の戦争で被災し骨なども炭化したが、今も大切に安置しているという。江戸時代、異郷の地へ連れてこられ数奇な運命をたどった一頭の象。何となく哀れを誘う史話である。(哲)

2019年2月2日(土曜日)掲載分

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