東京新聞ほっとWeb > ドSグルメ > ブットジョロキアチリバーガー
 来日したハンバーガーが大好きな米・トランプ大統領のランチに自慢のハンバーガーを供したことで知られる東京都港区の「MUNCH'S BURGER SHACK」(マンチズ・バーガー・シャック)。肉自慢の飛び切りのラインナップに、何とギネス認定の激辛トウガラシ「ブットジョロキア」入りのバーガーがあった。早速、トライに出掛けた。
情熱で刻みつなぎなしで
すべて手作り100%アメリカンビーフパティ

テイクアウトもできるブットジョロキアチリバーガーの5辛

 都内や埼玉県内で車でのハンバーガーの移動販売を5年間続け腕を磨いた、柳澤裕代表(42)と妻の裕美子さん(40)が2011年1月、満を持して港区に店舗を構えた。
 こだわりは何と言っても「肉」。裕さんは「仕入れから、仕込みまで1日300枚から400枚のパティはすべて手作り。オニオンなどのつなぎを入れない100%アメリカンビーフです」と胸を張る。言うはやすしだが、店舗に隣接する調理場では、ビーフのブロックから脂や筋を取り除いた上で、すべて包丁で刻んでいくパティの作業は情熱なしでは続かない。裕代表の腕には焼き作業でのやけどの跡がくっきり。「腱鞘炎は職業病です」と笑い飛ばす。
 脇では、これも自慢の自家製ベーコンが仕込まれている。お勧めメニューの1つが「ベーコンチーズバーガー」(1500円)というのもうなずける。
激辛メニュー。辛さの段階は1から始まりキケンな5まで
世界有数の辛さと言われているトウガラシ、ブットジョロキアのパウダー

左:激辛メニュー。辛さの段階は1から始まりキケンな5まで 中:世界有数の辛さと言われているトウガラシ、ブットジョロキアのパウダー 右:パティに使うアンガス牛の塊肉から筋などを除去する店長の柳澤裕さん「ビーフの肉々さにこだわっています」

パティに使うアンガス牛の塊肉から筋などを除去する店長の柳澤裕さん「ビーフの肉々さにこだわっています」
キケン5辛激辛猛者を
襲う鋭いピリピリ
 だが、目的は「ブットジョロキアチリバーガー」(1630円)だ。メニューには1辛から5辛(1辛増すごとに100円プラス)があり、5辛には「キケン」と注意が添えられている。ハラペーニョ、ハバネロなど辛さで知られるトウガラシは多いが、裕代表は「あえてインパクトを狙ってギネス認定の世界一辛いトウガラシを選んだ」という。
 迷わず「5辛」をオーダーした。ハンバーガーにかける手づくりのチリビーンズにブットジョロキアを混ぜ込んである。
 テーブルに届いたバーガーからは刺激的な香りがほんのり。味わってみると、ピリピリした鋭い切れ味が舌とのどを刺激する。1枚130グラムのパティのボリュームもたまらない。

ブットジョロキアチリバーガー5辛に余裕の表情でかぶりつく三橋正明編集委員ですが……

ハンバーガーは
ファストフードにあらず
肉の料理である
 柳沢夫妻の他スタッフ、8人で切り盛りする。場所柄外国人客も多い。裕美子さんは「本場を知る外国人から『メッチャうまい』と言われる」そうだ。
 裕代表は「ハンバーガーをファストフードでなく、肉料理として食べてほしい。ひき肉にせず、刻んだビーフを使うのも肉々しさを出すためのこだわりです」と話す。17年、来日したトランプ大統領から直接「ベリー グッド!」と評価されたバーガー。「肉料理の店としてミシュランの星を取りたいですね」と抱負を語った。

2017年に来日した際にトランプ米大統領にコルビージャックチーズバーガーを提供したことにちなんだセットメニュー(下)

マンチズ・バーガー・シャック
本格派バーガー店の
激辛導入の訳は地元愛
 7年ほど前、店がある地元芝商店会で「芝辛・激辛ストリート」というキャンペーンを立ち上げ、飲食店がメニューに激辛メニューを取り入れた。ラーメンからたい焼きまでバラエティーに富むメニューで、柳澤夫妻が選んだのは特製激辛バーガーだった。裕代表は「つまり、町おこしの一環です」と話す一方、「でも激辛を食べるのは『自己責任』でお願いします」とも。
 激辛だけでなく、トランプ大統領が食べた「PRESIDENT TRUMP SET」(コルビージャックチーズバーガー&フレンチフライ&コールスロー、数量限定1400円)も人気だ。ほかにもサイドメニューが充実している。辛さを癒やす自家製レモネードも。
住所東京都港区芝2-26-1 i・smartビル1・2階
TEL03-6435-3166
営業時間火~金曜11:00〜14:30(LO)、17:30〜20:30(LO)
土曜11:00〜20:30(LO)
日曜祝日11:00〜16:00
定休日月曜

2019年8月28日(水曜日)東京新聞夕刊掲載分

 

※この企画は一度食べたら忘れられない「ドS」な料理を紹介。毎月第二、第四水曜日に東京新聞夕刊で掲載しています。
(文・三橋正明、 写真・中西祥子)

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