東京新聞ほっとWeb > ドSグルメ > 気化した辛みでせき込み、目は痛い 激辛石焼麻婆豆腐
ビジネス街の東京・新橋、官庁街の霞ケ関に面した港区西新橋で3店舗を展開する本格中華料理店「味覚」は、激辛マニアの間では有名だ。注目は「激辛石焼麻婆豆腐」。調理の際、料理人がせき込み、テーブルに運べば、周辺の客席までもむせる。激辛料理数あれど、これほど記憶に残る料理はそうはない。昨年3月、「味覚」4店舗目の味覚田町店がオープンしたと聞き、テレビや雑誌でも取り上げられるほど話題の一品に会いに出掛けた。(三橋正明)
ジョロキアなどが入った味覚の石焼麻婆豆腐
「激辛麻婆豆腐」に入れるジョロキア(手前右)などの香辛料。タイの唐辛子や中国の唐辛子も入れる
この半年で100人挑戦 完食ゼロ
店内の壁に激辛に挑む客への「注意事項」が張り出してあるのに目が行く。その1つは「ランチタイムはお勧めしない。仕事ができなくなる可能性があります」とちょっとビビる文面。ほかにも「1人で完食したら無料」「激辛の挑戦者を募集しています」などと勝負を促すような文言も。
 中華料理暦32年の顧天旺社長(52)は「田町店だけでも、この半年で100人が挑戦したが、完食はゼロ。他の店では救急車を呼んだこともあります」とリスキーな話を笑顔で明かした。食べる時には「一気に急ぐと、あとからドーンと来ます」とも。
 もちろん、薄辛、普通、中辛もある。お勧めは「普通」。顧社長は「香りや味がよく分かるので」と付け加えた。辛いもの好きの人でも「中辛」が店としてのお勧めだそうだ。
中辛までとは
唐辛子、ラー油が違う
 「激辛」のどこがすごいのか。調味料を聞くと、タイの極辛トウガラシ、ギネス認定のブートジョロキア、特製激辛ラー油、しびれるサンショウに、名前だけでも恐ろしげな中国屈指の「魔鬼ランジョン」など〝世界のオールスター〟がふんだんに用意され、300度に熱せられた石鍋で豆腐とともに調理される。中辛までとは使うトウガラシ、ラー油が違うのだ。
 出来上がった石鍋の中身はぐつぐつと沸き立つ溶岩のようだ。気化した辛みでせき込み、目は痛い。食べる前から汗がにじむ。器の熱さが辛みを増幅している。取材に同行した東京新聞生活部の女性記者がまずトライした。「辛いっ!」と言いつつ、口に運んだが、小椀一杯で限界に。
 実は数年前、筆者は「味覚1号店」で同僚と2人だったが、激辛を完食した経験があった。しかし、今回小椀2杯でギブアップした。
 辛さはストレートにノドから胃を直撃するだけでなく、サウナのような発汗が止まらない。発熱したような寒けすら感じる。自分でタオルをリングに投げた。
麻婆豆腐を作ってくれるのは社長で調理人の顧天旺さん
お椀1杯で限界。あまりの辛さに顔をしかめる生活部の長壁綾子さん
中華料理 味覚

SHOP DATA

住所東京都港区芝5-9-81 GEMS田町ビル7階
TEL 03-6453-6663
開店時間平日11:00〜15:00、17:00~23:30
土曜・祝日11:00〜14:30、17:00~22:00
定休日日曜定休
価格「石焼麻婆豆腐」(ライス付き)は850円、「激辛」にすると、ランチタイム1350円、ディナータイム1850円
港区西新橋に1、2、3号店がある。

7階に味覚の入る「GEMS田町」

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2019年12月11日(水曜日)東京新聞夕刊掲載分

 

※この企画は一度食べたら忘れられない「ドS」な料理を紹介。毎月第二、第四水曜日に東京新聞夕刊で掲載しています。

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