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    No.38
  • 東京新聞 木場東陽町専売所

  • 東京新聞
    木場東陽町専売所
    【住所】 東京都江東区木場5-3-7
    【電話】 03-3641-3672
    所長 矢嶋 智裕さん
    東京の昔ながらの下町で専売所を経営している矢嶋さん。ここ数年、変貌を遂げている地域であり、矢嶋さんにとっては地元であるこの町で、日々どの様に仕事をしているのか伺いました。
  • ちょうかんぬ
  • 専売所の近くで生まれ育った矢嶋さん。
    このお仕事を始めるには
    何かきっかけがあったのでしょうか。
 大学を卒業してから、会社員として東京新聞の販売局で仕事をしていました。会社にいる間に、三十歳になったら独立して何か他の仕事をしようと考えていました。でも、飲食店を運営できるようなスキルも、士業で開業できるような資格も持っていなかったんです。
 ただ、会社では東京新聞のプロモーションを担当していたので、販売店でどんな仕事をするかは、およそ分かっていました。そして「こうしたらもっとたくさんの人に東京新聞を読んでもらえるのではないか」という試してみたいアイデアもありました。だから、自分で販売店を運営して、色々なアイデアを試してみようと思い、この仕事に転職したんです。
 初めに隣りの町にある、小さな販売店を担当しました。配達や集金も、がんばれば1人でできるような規模の販売店でした。大変でしたが、所長として自分で考えていたアイデアを実現できるのが楽しかったですね。お客さんも従業員も増やしていって。最初の販売店で4年ほど所長を務めた後に、他の場所へ移らないかと本社の方からご提案をいただきました。現在の木場・東陽町専売所を担当するのは、今年で4年目です。
 以前の販売店よりも担当する地域がぐっと拡がりました。その分、従業員も多いのですが、数人が同じタイミングで辞めてしまったことがありました。この欠員を補うことができるまでの三ヶ月間は本当に大変でした。ほぼ休みもなく、辞めてしまおうかなと思うこともありました(笑)。しかしこの大変な三ヶ月間があったからこそ、今は何があっても動じなくなりましたね。
  • ちょうかんぬ
  • サラリーマンから経営者になったことで
    仕事への取り組み方は変わりましたか?
 今は販売店のスタッフが戸別に訪問しても、なかなか新聞をとってもらえない時代ですよね。だからまず東京新聞を知ってもらうことが大切だと思います。まずPRチラシなどを配布して、東京新聞がどんな新聞か理解してもらう。そしてお客さんのほうから「東京新聞がとりたい」と声をかけてもらうようにPR活動をしています。
 納得感を持って契約してくださるお客さんは、購読を続けてくれることが多いです。なので、 訪問だけでなく、地道なPR活動に力を入れることで安定して購読者の数を増やしていくことができました。
 これは自分で決めたルールなのですが、仕事がマンネリ化しないように、何かひとつは工夫することにしています。例えばPRチラシにしても、毎回どこかデザインにこだわってみるとか、DMもマンションごとに配布先を指定できるサービスを利用して送ってみたり。自分でプロモーション方法を考えて、自分の責任で実行できるのが、販売店主としての面白さだと思うので。いろいろなやり方に挑戦して、常に新鮮な気持ちで仕事に挑むように心掛けていますね。
 従業員は現在、10名ほど働いています。販売店の仕事は、配達だけでなく集金や営業などいろいろとありますが、従業員の得手不得手を考えて適材適所で仕事を割り振っていった方が、長続きしてくれることが多いですね。そのお陰か、以前の販売店から引き続き7年以上一緒に働いている従業員もいます。
  • 従業員を採用する時から、仕事の内容を、はっきり決めるという矢嶋さん。これも試行錯誤から導いた結論だとか。

  • 店内の作業台は整頓されている。朝と昼で作業する人が違ってもきちんと連絡事項が伝えられるよう伝言板も完備。

  • 奥様と2人のお子さんが矢嶋さんの心の支え。仕事が大変な時も、家族がいるからこそ、がんばれるのだとか。

  • ちょうかんぬ
  • 江戸時代は
    材木の街として知られていた木場。
    矢嶋さんが子どものころと比べて
    どんなところが変わったのかしら?
 自分が子どものころと比較すると、街の雰囲気が変わりましたね。昔たくさんあった工場がなくなってきて、その代わりにマンションが増えてきました。
 最近驚いているのは、子どもの数が増えてきていること。父親と自分、そして娘と、矢嶋家では三代続けて同じ小学校なんですが、今は校舎が足りなくなってきているそうです。自分が卒業した頃には、小学校の統廃合が話題になっていたくらいなので、これは大きな変化ですね。
 なので今の木場には、昔からここが地元の人たちと新しいファミリー層が一緒に住んでいます。緑のきれいな木場公園もあるし、江戸時代から使われている運河も残っている。都心には地下鉄ですぐだから、今時のライフスタイルも楽しめるし、少し歩くだけで江戸の情緒も感じられる面白い街です。
 自宅から販売店までは歩いて通える距離なので、そんな毎日変わっていく街の姿を見ながら過ごしています。
チョウカンヌ
東京新聞の次世代研究所で生まれたキャラクター。身も心も新聞でできていて、いろんなことに興味津々。よく「顔が広いですね(面積的に)」と言われ、自分でもそこは気に入ってる。「ユウカンヌ」という名前の妹がいる。

オススメ3大スポット

■■新田橋(にったばし)

  • 【住所】東京都江東区木場5丁目から6丁目


    付近に住んでいた新田清三郎医師が、不慮の事故で亡くなった妻の霊を慰めるために、住民たちの協力を得て架けた橋。さまざまな映画やテレビドラマにも登場している。現在の姿になったのは2000年(平成12年)のこと。

■洲崎神社(すざきじんじゃ)

  • 【住所】東京都江東区木場6-13-13

    1700年(元禄13年)に創建された、弁財天を祀る神社。創建当 時は海岸線に近くの島にあり「浮弁天」とも呼ばれていた。 風光明媚で文人墨客たちの人気を集めた神社であり、江戸六弁天の1つにも数えられている。

■大横川(おおよこがわ)

  • 江戸時代に埋め立てられた場所にできた運河で隅田川に合流する。木場公園の大横川沿いには100本以上の河津桜が植えられており、毎年2〜3月に見頃を迎える。
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