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    No.40
  • 東京新聞 東松山西部専売所

  • 東京新聞
    東松山西部専売所
    【住所】埼玉県東松山市松葉町3-10-15
    【電話】0493-22-0614
    所長 椎名 和昭さん
    明るく軽妙な口調が魅力の椎名さん。フットワークの軽さも折り紙付きで、所長という枠を超えて地域に密着し、東松山の地で大きな役割を果たしている。
  • ちょうかんぬ
  • 椎名さんはもとはサラリーマンだったそう。
    どんな経緯で販売店の所長になったのかしら?
 私の父は自営業を営んでいて、波がある仕事だというのはよく知っていたので自分は絶対になりたくないと思っていました。それで大手企業のサラリーマンになったんです。新聞の仕事は叔父がしていたので、高校生のころに2回ほどバイトをしたことはありましたが、販売所の所長になるということは全く考えていませんでした。
 ところが叔父から何度もやってみないかと誘いがあり、強引に面接をセッティングされてしまったりして、サラリーマン生活9年目にして遂に根負けし、転職。右も左も分からないまま販売店の仕事をすることになりました。当時まだ付き合って半年ほどだった今の妻も仕事を辞めて手伝ってくれるというので、自分が平成9年の9月から、妻が翌年1月から東松山の販売店に入り、その頃に入籍もしてと、思い返すと勢いでいろいろなものが転がるように決まっていった時期でしたね。
 従業員の方は元からいた方がそのまま引き続き仕事をされていたので、最初はコミュニケーションがうまくとれず苦労しました。こちらは専門用語も営業のかけ方も分かりませんし、指示を出してもなかなか納得してくれなくて。それで、まずは自分自身が見本になれるように、率先して仕事をするようにしました。営業も集金も配達も、まずは自分がしっかりやる。それから、スタッフから相談されたりしたら素早く対応し、普段からも声掛けを怠らないように、といったことに取り組みました。その成果かどうかは分かりませんが、今の従業員はみんな長くやってくれていて、とても助けられています。
  • ちょうかんぬ
  • 東松山は地元ではないそうだけど
    すっかりここの人という感じがするわ。
    先日の台風ではかなり被害が出たそうですね。
 やるからには地域に根差していきたいと思い、まず東松山市商工会の青年部に入りました。子どもが通っていた学校ではPTAにも入り、現在会長8年目です。また、集金はただお金を貰うだけではなく、お客様と対話できる機会だということを念頭に置いて伺うようにしています。おかげで、まちの人と触れ合う機会も多くなり、青年部ではたくさん友達ができて部長にまでしてもらいました。ある程度顔が広くなってくると、今度は向こうからこちらに来てくれるので勝手に知り合いが増えていくんですね。気付いたらいろいろな人とのつながりができて、地域にもすっかり馴染むことができました。
 先日の台風19号では、東松山でも大きな被害が出ました。床上浸水した家がかなりも多く、ひどいところでは一階の天井あたりまで水が来たそうです。水がひいても流れ込んだ泥がすごくて、あちこち見て回りましたがこれはもう新聞を読んでいただくどころではないな、と。市役所や小学校の方などに相談しながら、災害ゴミを運ぶボランティアや販促用のタオルの寄付をしたり、ランドセルを流されてしまった子どものためにみなさんにも協力をお願いして不要になったランドセルを募り、25個を小学校に引き渡したりしました。今もまだ営業を再開できていない店舗も多く、復旧にはしばらく時間が掛かりそうです。
 台風の余波で、イベントも軒並み中止になってしまいました。特に、世界で2番目の規模を誇るウォーキングイベント「日本スリーデーマーチ」が行えなくなってしまったのは残念です。このイベントでは小学校の鼓笛隊が演奏をすることになっていたので、せめてそれだけでもやらせてあげたいと商店街や市、警察などに掛け合ったところ、12月12日にパレードをさせてあげられることになりました。
  • 笑顔を絶やさず、冗談交じりにさまざまなエピソードを教えてくれる椎名さん

  • スタッフの休暇があれば、その分を全て肩代わりして滞りなく仕事を回す

  • 共に新聞の世界に身を投じてくれた奥様とは今も仲睦まじい

  • ちょうかんぬ
  • 人脈の広さを生かした素晴らしい対応ね。
    一日も早い復旧を祈っているわ。
    普段の東松山はどんなところなのかしら?
 住まわれているみなさんは付き合いが良い方が多く、私のように移り住んできた人でも受け入れてくれますし、困っている人がいれば助けずにはいられない温かな気質です。
 まちという単位でみると、前の市長が福祉を充実させる施策を行っていたので、福祉のまちですね。また、自動車会社の部品工場があるので、その下請けで成り立っているまちでもあります。近年は高齢化が進んでいて、夜8時には店が閉まってしまうという寂しい側面もあり、駅周辺の再開発には力を入れているのですが、まだ道半ばという感じです。
 東松山は日本七大焼き鳥の地のひとつに数えられていて、豚のカシラ肉を使った名物やきとりで知られています。豚の消費量も日本で第2位と、地元民にとってこのやきとりはソウルフード。駅周辺にはおよそ50店舗の焼き鳥屋がありますので、ぜひ食べにきてくださいね。
チョウカンヌ
東京新聞の次世代研究所で生まれたキャラクター。身も心も新聞でできていて、いろんなことに興味津々。よく「顔が広いですね(面積的に)」と言われ、自分でもそこは気に入ってる。「ユウカンヌ」という名前の妹がいる。

オススメ3大スポット

■箭弓稲荷神社(やきゅういなりじんじゃ)

  • 【住所】埼玉県東松山市箭弓町2-5-14


    和銅5年(712年)に創建され、保食神(うけもちのかみ)を祀る神社。「やきゅう」と読むことから球界関係者の参拝が多く、バットなどを模したお守りや絵馬、野球ボール型のおみくじなど箭弓稲荷ならではのアイテムでも知られる、埼玉県で3番目に参拝者の多い神社です。

■国営武蔵丘陵森林公園(こくえいむさしきゅうりょうしんりんこうえん)

  • 【住所】埼玉県比企郡滑川町山田1920
    https://www.shinrinkoen.jp/
    明治百年記念事業の一環として整備された日本初の国営公園。304ヘクタールに及ぶ広大な丘陵地の自然を保持しており多様な動植物か見られるほか、サイクリングコースなどの整備も行われ、市民の憩いの場となっています。関東最大級のヤマユリの自生地としても知られています。

■やきとりタウン

  • 豚の頬やこめかみなどのカシラ肉を炭火でじっくり焼き、辛いみそだれにつけて食べる東松山の「やきとり」。昭和30年代、当時あまり食べられることのなかったカシラ肉をホルモンの代わりに焼いたのが始まりといわれ、東武東上線東松山駅周辺を中心に約50店ある店舗には、それぞれ独自のたれがあります。
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