幸せな孤独感

2019/05 場所、風景(23区エリア / 千代田区)

 東京駅丸の内南口にいると、あの喧噪の中で不思議なことに「幸せな孤独感」を感じられる。
 孤独を感じるのは当たり前だ。何しろ一人で立っているわけだから。しかし、「寂しい」とは思わない。いや、周りの喧騒に気おされて「寂しい」とは思えない。
 ここまでは物理学的に、あるいは生物学的に、当然ではある。問題なのは、つまり不思議なのは、何故に「幸せ感」が伴うか、である。
 思い当たるのは人生の多種多様な場面、例えば見送り、例えば出迎え、例えば別離、例えば再会、等々喜怒哀楽の真只中の人々が醸し出す喧騒が周りに存在することである。
 同様の喧騒なら、八重洲中央口(地下)の待合せ場所がより適当と思うのだが、バカ丸出しで試してみたが駄目だった。
 いわゆる都市伝説などは全く受け付けない私だが、東京駅丸の内南口には何かがある、と思ってしまう。

(徳島県 中野 耕志)


落語寄席「お江戸広小路亭」

2019/02 レジャー・観光、名所(23区エリア / 台東区)

落語寄席「お江戸広小路亭」は上野松坂屋の対面に位置し、中央通りと春日通りが交差する角地にあり、落語芸術協会による定席が主に催されています。落語が中心ですが、漫才や奇術など4時間半ほど楽しむことが出来ます。上野公園で遊んだ後やアメ横での買い物の後に寄ってみると、笑いだけでなく何か新しい発見ができるスポットです。寄席は江戸時代から大衆演芸の興行場ですが、今の建物もレトロな基本設計となっています。入り口では本日出演者の名前と写真が貼ってあり、昭和30年代の初期を思い出します。出演者の中でも落語家は、熟練の真打だけでなく、若手の前座や二つ目の新鮮な噺を聞くことができ、特にお年寄りは孫のような噺家が一生懸命に芸をしていることに癒されることでしょう。「笑いは百薬の長」です。健康は良い食事・適度な運動などで促進されますが、笑いは安上りで一番の健康薬です。是非、「お江戸広小路亭」にお立ち寄り下さい。(了)

(東京都 保坂 剛)


四つ木一丁目文化村

2019/01 場所、風景(23区エリア / 葛飾区)

 スカイツリー駅から京成線の鈍行で三つ目が四つ木駅です。荒川のほとり、静かで安全で文化の匂いに満ちた町、四つ木一丁目。ドームのあるマンションがふたつ。まるでフィレンツェのような風景です。
 四つ木公園には、『綴方教室』で有名な豊田正子さん顕彰の標や、『キャプテン翼』の日向小次郎像があります。また、前方後円墳に見立てられる小さな丘は葛飾一の標高三・七米。これを『四つ木富士』と命名。「千回登れば富士登山」を合言葉に、子どもたちも楽しんで登っています。四本の桜、二十本のアメリカ楓もみごと。『秋の七草苑』は、秋の七草が一か所で見られることで知られています。すべて町民が持ち寄りました。もちろん町の路地は花いっぱい。
 ノラちゃんの地域猫化の取組みも、町を上げての活動です。ころころとした猫たちが行き交う人びとをおっとりと眺めている、そんなのどかな町。東京にもこんな桃源郷が残されています。

(東京都 上野しげ)


「下鎌田のお地蔵さま」

2018/12 行事・風物詩(23区エリア / 江戸川区)

いつもきれいな下鎌田のお地蔵さま。
太陽がのぼる頃、手を合わせに行く。山登りの無事を祈り、健康を願い、意思をのぞみ。手を合わせると心が整う。
本日、参加賞のお香のお礼をいいに行った。
いつもとちがう雰囲気。お酒を飲んでいる優しそうなオジサンが神社の前にいた。
びっくりして、遠回りして、お地蔵さまのところにいって、手を合わせた。お礼のお手紙と、日本赤十字とWWFの募金の領収証を同封した。
争いごとが起こらないように。地球が壊れませんように。合掌。

(東京都 ささき えいめい)


下鎌田のお地蔵様

2018/12 場所、風景(23区エリア / 江戸川区)

朝、太陽が出るころ、歩いて下鎌田のお地蔵さまに手を合わせに行く事がある。そういう日は登山の無事を祈ったり、様々な場面での無事を祈りたい時に行っている。一富士二貴三茄子。やはり無事が一番だ。先日、はじめて賞を取るお願いをした。はじめての事である。今まで、自分のチカラだけではないが、神様も忙しいので、出来るだけ私的なお願いはしないでいた。でも今回は、今年を締めくくるために投稿での賞をお願いでた。自分の経験した出来事を文章にしている。今までに、願いをかなえてくれる御宿稲荷神社の話や、蓮の儀式の話、道の石について書いてきた。この2年間で、結果を出せたのは、父と母にアドバイスをもらったコンテストや写真だけ。残念ながら、作文での入賞はまだない。
でも、私は、作文がとても好きで、人生の基本をみているような気持ちになって、言葉のチカラ強さを文章に込めたいと書いている。願いがかなうよう磨きをかけてゆきます。

(東京都 佐々木 永明)



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