マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb
マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb
マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb
今月の水先案内人 今回のゲストは片桐 仁さん。お笑い芸人以外にも俳優や粘土アーティストなど様々な肩書を持つ片桐さんに、思い出の街を紹介してもらいます。

テレビやネット動画もいいけれど、やっぱり生で観てもらいたいものがたくさんある。

マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb
お笑い芸人以外にも、俳優として舞台やテレビで活躍される片桐 仁さん。大学卒業後に暮らした思い出の街、下北沢でお話を伺いました。

<そもそも、この業界に入ろうと思ったきっかけは何なのでしょう?>
「大学時代に誘われたからです。自分から、やりたい!というわけではなく、女性にモテたいという不順な動機も少なからずありましたけど(笑)。それに、就職とか社会に出ることもあまり考えたことなかったので、ふんわりとしたスタートですよ。何より僕は社会に組み込まれということに対して恐怖感を持っていたので、自分の将来についても『バイトをしながら好きな絵が描ければいいなぁ…』程度にしか考えていませんでしたね。」

<これまでのキャリアの中でターニングポイントはありましたか?>
「やっぱりNHKの『爆笑オンエアバトル』への出演でしょうね。街で声をかけてもらえるようになったのも、それからでしたから。

<最近はYouTube をはじめとした動画コンテンツが人気ですけど、それについてはどう思われますか?>
「そもそもテレビでオンエアされるものって尺の関係上、元ネタのダイジェスト版みたいなものなんです。それを誰かが更に摘んでネットにあげるもんだから、エッセンスしか残っていないものも少なくないです。それだけを観て、知った顔はしないで欲しいという気持ちはあります。本音としてはそれで興味をもってくれたら、是非とも劇場にも足を運んでもらいたい。 演劇やコントって、手間もお金も時間もかかっているんです。本来のネタを生で観てもらいたい!という欲望というか願望は強くありますね。 でも劇場まで観に来てくれる人って、あまり多くないんですよ。テレビは録画しておけばいいし、ネットはいつでも見れますから、わざわざ時間を取って、なおかつお金を払って観に行くというのはハードルが高い。上演期間も長くないし、何より劇場の場所も限られていますから…。でも一度生で見て欲しいです!」
  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    どのジャンルが一番楽しい?の質問には「好きなことをやっているから、全てが楽しい」

  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    読者プレゼント用にサインをいただきました。ご応募お待ちしています。

  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    粘土について語る片桐さん。「絵に比べて立体で作る粘土はとても手間がかかるんです」

継続することが難しい業界なので、なるべく長く続けていきたい。

マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

下北の街でよく立ち寄るというメガネ屋さんで、珍しい眼鏡を物色中。「このメガネのフレームすごくない?」

<テレビと劇場では見せ方が違うということですね?>
「それは当然そうですよね。劇場へ来てくれる観客は、当たり前だけど興味があるから足を運んでくれているわけです。その人たちを満足させるために、細かい作り込みをしているんです。
 反面、テレビの場合は視聴者の興味を惹かないといけないわけですから、ある程度インパクトある場面をクローズアップしたダイジェスト版というイメージです。でも最近のバラエティ番組はネットとの競争が激化していますから、テロップや音声の入れ方ひとつにしても、ギリギリまでこだわって編集しています。僕ら演者だけでなく、スタッフさんの力による部分も大きく影響していますね。」

<俳優の他にも粘土クリエイターやタレント、コラムの執筆など幅広く活躍されていますが、仕事に関して心がけていることはありますか?>
「職種というか現場によって思うこと、考えることはあります。例えば演劇やドラマであれば、演出家の意図を汲み取るようにするし、Eテレの番組であれば視聴者である子どもが楽しんでくれるように考えますし、共演者とのやり取りでアドリブを大切にすることもあります。という具合に最初はいろいろ考えているんですけど、僕は自分が楽しいということを基準に仕事をしているので、最終的には自分が楽しんでしまっている感は否めないかも…。結局のところ"成るように成る"というところに落ち着いているんじゃないかな? 」

<今後の展望を教えてください。>
「う~ん。さっきもお話しましたけど、僕は好きなことを仕事としてやらせていただいているので、何かに注力するとかよりもなるべく継続させていきたいなぁ、と思っています。この業界って続けることが一番難しいと思うんです。
 今の仕事では粘土関係が一番長いのかな? 書籍の第3 弾も出したいし、イオンモールを巡っているイベントも続けていきたい。演劇もやりたいし、ドラマや映画にも出たい! 昨年は久しぶりに民放のバラエティ番組にも出たので、それも広げていきたい! といったように、現状でもやりたいことだらけなんですよ。でも、それぞれでちゃんと儲けが増えたら、なお嬉しいかな?という感じですね。」
  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    「線路が地下へ潜ったから南北への行き来がしやすくなりましたね~」

  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    かつては下北の象徴でもあったバラック小屋の一角へ。「ここで87 年もやってたのって凄い!」

  • マイホームタウン インタビュー 片桐仁 東京新聞 ほっとweb

    「どうしてもメガネ屋があると、興味を惹かれちゃう。下北ってメガネ屋も多いんです」

写真:ボクダ茂

PROFILE

マイホームタウン インタビュー 片桐仁 プロフィール 片桐 仁( かたぎり じん)
1973 年生まれ。埼玉県出身。多摩美術大学在学時に小林賢太郎と共にコントユニット「ラーメンズ」を結成。エレキコミックとのコントユニット・エレ片での活動も行い、役者や執筆活動、不条理アート粘土クリエイターなど幅広く活躍中。
● レギュラー
毎週土曜日 25:00 ~ TBS ラジオ『JUNK サタデー エレ片のコント太郎』
毎週月曜日~木曜日 7:00 ~ NHK E テレ『シャキーン!』
毎週日曜日 18:00 ~ テレビ東京『車あるんですけど... ?』
●連載中
講談社『FRIDAY』
東京ニュース通信社『テレビブロス』
白泉社『kodomoe』
cakes『片桐仁のアート探訪』