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    トランプ米大統領のトリセツ

    編集局政治部 後藤 孝好

記者のつぶやき
後藤 孝好

トランプ米大統領のトリセツ

編集局政治部 後藤 孝好

米国の首都ワシントンから帰国し、首相官邸で安倍政権を担当しています。
米国でウオッチしてきたトランプ米大統領の令和初の国賓として来日やG20大阪サミットを取材し日本政府が両首脳の円満な関係の演出にこだわりすぎていると違和感を覚えました。
6月末の日米首脳会談の冒頭。
安倍晋三首相とトランプ氏が発言した直後、外務省職員らが米メディアの質問を遮るかのように「サンキュー。退出して」と大声で繰り返し、取材していた記者団を部屋の外に押し出しました。
トランプ氏は会談冒頭、気の向くままに記者と丁々発止のやりとりを展開し、アピールするのが恒例。
この日も何か話したそうな様子でしたが、日本側に阻止された格好になりました。
だが、見せ場を奪われて引き下がるトランプ氏ではありません。
翌日の記者会見で、米国の対日防衛義務を定めた日米安全保障条約について「不公平な合意だ」と大見えを切りました。

会談の仕切りは、日米の足並みの乱れが露呈するのを恐れた役人の忖度だったのかもしれませんが国が異なれば、考え方が違うのは当然。
互いに言うべきことをぶつけ合って「なかなかやるな」と思わせる方がトランプ対策としても効果的なのになあと思わずにはいられませんでした。
※執筆記者の所属は2019年8月28日時点のものです。
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